【プログラミング言語別年収ランキングあり】初心者が習得すべき言語2019

IT業界(SIer) プログラミング

プログラミング初心者「プログラミング言語って古いのから新しいのまでたくさんあるけど、どのプログラミング言語を学べばいいんだろう。やっぱり最新のものがいいのかな。未経験だけどプログラマとして稼ぎたいし、将来はIT業界への就職も考えてます。将来性があって、今稼げる言語ってどれを選べばいいでしょう?」

こんな疑問に答えます。

本記事の内容

  • 1.プログラマーになるには
  • 2.プログラミング言語 利用ランキング
  • 3.プログラミング言語別 年収ランキング
  • 4.プログラミング初心者が習得すべき言語は?
  • 5.プログラミング+αで年収アップ
  • 6.プログラミング言語に関する傾向予測
  • 7.まとめ

この記事を書いた私は、金融業界でアプリケーションエンジニアとして年収1,000万円ちょっと稼いでいます。これまでのキャリアは、
 ・大学では情報学科、大学院ではコンピュータサイエンスを専攻
 ・就職してIT業界に12年間従事

高校生の頃から約20年間、C/C++,Java,Cobol,SML,Ocamlなど様々なプログラミング言語を扱ってきました。

これまでのプログラミング経験とエンジニア業務経験を踏まえて記事を書きます。

ポイントは、どのプログラミング言語を選ぶかよりも、プログラミングする際の考え方やロジックを理解することの方が大切です。しかし、これは選ぶ言語の特性によっても左右されます。最新の年収ランキングを評価する前に、どのような言語が多く使われているのか見ておきます。

1.プログラマーになるには

きちんとした計画と手順を踏めば、未経験からでもプログラマーになることは難しくありません。現在、GEEK JOB が就学・就職支援のための無料カウンセリングを実施していますので、プログラミング未経験であってもまずは参加すべきです!行動しないことには始まりませんからね。
geek job

2.プログラミング言語 利用ランキング

どのプログラミング言語を選択すればよいか考える上で、日経xTECHが実施した「プログラミング言語実態調査」から、システム開発の現場で実際に使われているプログラミング言語のランキングを確認しておきます。

人気プログラミング言語ランキング

このアンケートは、普段使っているプログラミング言語を最大3つ挙げるというものです。そして利用言語1位は「C/C++」で、回答者1000人中326人が使っていました。

2位は「JavaScript」(312人)。JavaScriptは現在、ウェブシステムやウェブアプリのクライアント側(フロントエンド)開発に多用されるスクリプト言語です。6位に「HTML/CSS」が入っていることから、最近のITエンジニアが開発するシステムは、何らかのウェブ技術が用いられていることが分かります。

3位は「C#」(231人)で、4位は「Java」(228人)。これらのプログラミング言語は、業務システム開発に利用される定番言語です。AI関連システムの開発言語として注目されている「Python」は5位(222人)でした。2割強のITエンジニアが、既にPythonを利用している状況です。

一方でC/C++やPerl、アセンブリ言語など古くからある言語が上位に入っている点も、開発の現場の実態をよく反映していると思います(ただし金融業界の読者が多いなど、日経というメディアによるバイアスも多少あると思います)。

3.プログラミング言語別年収ランキング

プログラミング言語別年収ランキング

即戦力人材に強みを持つ現職サイト大手「ビズリーチ」が発表した「プログラミング言語別年収ランキング」。国内の求人を対象に、プログラミング言語別に企業の提示する年収を集計し、言語別の年収ランキングを公表しています。

各プログラミング言語が扱えるエンジニアの平均的な年収がわかるため、どのプログラミング言語を習得すれば良いか悩んでいる方にとって、大変参考になります。

言語ランキングの集計方法とその結果

集計方法は以下の通りです。

  • 正社員の求人を対象とする
  • 具体的なプログラミング言語が明記されている求人案件のみを抽出する
  • 年収中央値と最大値を算出する

言語別年収ランキング結果

集計の結果、ランキングは以下の通りです。

順位 言語 年収(中央値) 年収(最大値) 求人件数
1 Go 600万円 1,600万円 2,202件
2 Scala 600万円 1,300万円 1,489件
3 Python 575万円 1,500万円 9,344件
4 Kotlin 575万円 1,200万円 961件
5 TypeScript 575万円 1,200万円 667件
6 R 575万円 1,000万円 220件
7 Ruby 550万円 1,200万円 11,676件
8 Swift 550万円 1,200万円 3,353件
9 Perl 525万円 1,200万円 4,509件
10 C 525万円 1,000万円 9,347件

年収ランキング1位は、googleの開発したGo言語

1位になった言語は、googleの開発したGoでした。伝統的でLinuxやWindowsなどで汎用的に使われているC/C++言語の後継となるよう設計された言語です。

Go言語は、シンプルな仕様なので初心者でも習得しやすいのがメリット。また、Cで問題となるメモリ操作が安全に行えることが言語としての特徴です。

2位はJavaと連携が容易なScala言語

Scalaも比較的新しい言語で、オブジェクト指向と関数型言語の性質を兼ね合わせています。関数型言語は芸術的なほどロジカルな設計なため、コンパイル時点でのバグ検出の精度が高く、コードディングの行数が短くて済むというメリットがあります。

しかし関数型言語は習得が難しく実用的なライブラリが乏しいために開発現場向きではなく、長い間ヨーロッパを中心に研究目的やクレジットカード会社など一部の高い信頼性を求められる開発現場でのみ使われてきた歴史があります。

しかしScalaはその欠点を克服しています。現在最も多くの開発現場で使われているJava上で稼働し、既存のJavaのプログラムと容易に連携でき、さらに関数型プログラミングを知らなくても使えるよう設計されています。

つまりGoがC/C++の後継をコンセプトにしているのに対し、ScalaはJavaの後継を目指した言語と考えても良いでしょう。

3位以下は新旧様々な言語が出揃うが、Javaはランキング外

3位以降は以下の通りです(カッコ内は年収中央値)。
 ・Python(575万1000円)
 ・Kotlin(575万円)
 ・TypeScript(575万円)
 ・R(574万8000円)
 ・Ruby(550万円)
 ・Swift(550万円)
 ・Perl(525万円)
 ・C(525万円)

年収で見ると、Javaのような開発現場で最も多く使われている言語よりも新しい言語の方が年収が高いことがわかります。

逆に古い言語であるC言語もJavaを差し置いてランクインしているのは興味深いことですね。実はあえて古い言語を学習するのもエンジニアのキャリアプランとして賢い作戦です。詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ランキングについての詳しい分析は後述しますが、一旦ランキング上位の傾向から、以下の傾向が読み取れます。

現場で最も使われる言語よりも、新しい言語を学習した方が年収が高い傾向にあります

4.【目的別】プログラミング初心者が習得すべき言語は?

プログラミング初心者が習得すべき言語は

おすすめはpython+bash

私がおすすめするのは3位のpythonに加えてbashを学習することです。bashはスクリプト言語で厳密にはプログラミング言語ではありませんが、Linuxを操作する上では最も一般的なスクリプト言語です。以下の記事で詳しく解説していますのでぜひこの機会にご覧ください。

将来WEB系の就職・転職を希望するならGo言語

将来、ネットショッピングやソーシャルゲームなどのWEB系企業への就職・転職を希望するならばGo言語がおすすめです。

理由は①プログラミング初心者向けで習得が容易、②開発現場で実用的に使える、③WEB系は新規のプロジェクトが多く、新しい言語を使う機会が得られるから。

WEB系企業の一番の魅力は仕事を進めるうえで、しがらみが少ないこと。ですから言語もしがらみを意識せず、新しくて付加価値の高いものを選ぶべきです。関数型言語を習得したい人はScalaでも良いと思います。

将来SIerの就職・転職を希望するならJava&Scala、またはあえて勉強しない!

SIerではJavaやC言語が使われている事が多いです。でも今更、C言語なんかやりたくないですよね。

またSIerに就職しても、JavaやC言語の開発を海外などに委託するだけで、自分では開発しない可能性があります。だからあえて勉強しないというのはアリです。その代わりに情報処理試験など、より一般的な学習の方がオススメです。

プログラミングをマスターしておきたいなら、JavaとScalaがおすすめ。Javaを少しかじってから、Scalaを学習してJavaとScalaを連携させれば、SIerの社員としてはかなりデキるな、と思われます。

AI/データサイエンティストに興味があるなら、Python&R言語

PythonとR言語はデータサイエンティストが最も良く使うとされるプログラミング言語です。人工知能の数理モデルは行列や多次元配列を用いた計算を多様しますが、PythonとR言語はいずれもこうした計算に有用なライブラリが豊富です。

データサイエンティストの87%はPythonを、
71%はRを業務で使用している

TIOBE Programming Community Indexによれば、2018年の検索エンジンのリクエスト数でみたR言語の順位は下降気味だったようです。データプロフェッショナル1万6000人を対象に実施したKaggleの調査では、全体で最も人気の高いプログラミング言語はPythonであるものの、統計およびデータサイエンティストは他のどの職務よりも業務でRを使用している割合が高いとの結果が出ています。

これらの結果から、AI/データサイエンティスト領域に興味のある人はPythonから学習を始めると良いでしょう。

【ランク外】今すぐアルバイトで稼ぎたいorブロガーならPHP,JavaScriptの方が使える

Go言語やScala言語は高付加価値で給料が高いのですが、アルバイト案件は少ないです。将来WEB系やSIerなどIT業界を希望している人ならオススメですが、そうではなくてアルバイトだけが目的でしたら、PHPやJavaScriptが募集が多くて容易なためオススメです。

今すぐWEBページを作りたい!という人、例えばブロガーにもPHPやJavaScriptはオススメです。WordPressはPHPで作られていますので、自分でソース修正しなくてはならない時や、プラグインを使いたい時などにPHPやJavaScriptが扱えると様々な機能拡張が利用できます。

5.【将来を考えたアドバイス】プログラミング+αで年収アップ【中級者向け】

プログラマというだけでは一生食えないので+αを持とう

ランキングから読み取れる、事実に基づく分析:2点

  • 開発現場で最も使われているはずのJavaやJavaScriptがランクインしていない
  • C言語と比べると、Go言語やScala言語は市場は4分の1以下で、依然として現場では古い言語がメインとして使われている

事実に予測(私の経験)を加えたランキング分析:3点

  • 開発の主戦場であるJavaやJavaScriptは海外委託により安価に開発することができるため、国内市場で年収が押し下げられている。
  • C言語の開発者が高齢化しており、需要に対して人材確保が難しくなっていることが背景にあり、Javaよりも年収が高い。
  • GoやScalaは新しい言語で市場規模が小さく、海外への委託や開発者調達スキームが確立してないため、年収が押し上げられている。

プログラミングスキル+αで年収アップ

新しいプログラミング言語を習得すれば高い年収や正社員として就職するのに有利ですが、いずれ海外委託がメインになるか、その言語が淘汰され、使われなくなるかのどちらかでしょう。そうなる前に、プログラミングに加えて+αのスキルを持つのがオススメです。

年収UPと生活の安定が見込める、+αのスキルの例

・【20代】プログラマーからアプリケーションエンジニアを目指す
・【20代】プログラマーからセキュリティエンジニアを目指す
・【20代】Goなどの新しい言語+英語を身につけ、海外の広い市場でスキルを活かす
・【20〜30代】WEB系の会社に就職して、常に新しい技術を身につけレベルアップする
・【20〜30代】正社員で就職後、率先して海外委託し、委託のエキスパートになる
・【20〜30代】プログラム対象の業務に詳しくなって、業務知識でキャリアアップする
・【20〜30代】データ分析やAIなど高度なプログラミングを勉強し専門家を目指す
・【20〜30代】あえてプログラミングは深く勉強せず、対人スキルを磨いて上級エンジニアを目指す
プログラミングは論理的思考力が身につきますし、高度にIT化した現代では必須のスキルですから、プログラミング・スキルを手始めに社会人をスタートするのは良いキャリアプランだと思います。
しかしプログラマーと言ってもピンからキリまで。プログラミングしかできない人もいれば、より専門性を高める人、技術系の総合職について出世する人、経営者まで様々です。
若いうちはプログラミングだけで食べていけますが、歳をとるに従ってそれ以外の能力を求められますから、将来を見据えて自分のやりたいことと市場価値のあることをマッチングさせて、上記のようなキャリアプランを考えると良いでしょう。

6.プログラミング言語に関する傾向予測

2019年以降のプログラミング言語に関する傾向予測

プログラミング言語は1940年代から新しいものが生まれ続けています。当初はより機械的で単純な機能だったものが、より人間の直感に近いもの、より数学的に確からしさを保証しやすいものに進化しています。

またアプリケーションの用途やセキュリティなど非機能要件の拡大に応じて、プログラミング言語の進化の方向性も多様化しています。このことから、2019年以降も様々な方向性に進化を遂げた新たなプログラミング言語が誕生する傾向が今後も続くと考えるのが妥当ではないでしょうか。

プログラミング言語は戦略的な
イノベーション・プラットフォームへと進化していく

最も普及した言語の一つであるC言語は、名門AT&Tベル研究所のデニス・リッチーが開発しました。同様にインターネット初期から広く利用されてきたPerlは、一人のプログラマ:ラリー・ウォールによって開発されました。このように、かつては研究者や開発者が個人的に開発した言語が広く普及しました。

一方、近年ではGoogle(Go)やApple(Swift)などのIT大企業が戦略的にプログラミング言語を開発・発表しています。「戦略的」と申し上げたのは、次の例ように、他のクラウドサービスとパッケージ化した自社ITサービスの一部として新しいプログラミング言語をリリースしているのです。

事例:Go Cloudプロジェクト

Go言語チームとGoogleが「Go Cloud」プロジェクト発表。同一コードでAWSやGoogle Cloudなどに対応できるポータブルなクラウドアプリの実現へ
Go言語チームとGoogleは、オープンソースの新プロジェクト「Go Cloud」を発表しました。Go Cloudは、さまざまなクラウドの一般的な機能を共通のAPIで利用できるようにすることで、Go言語のソースコードを書き換えることなくポータブルなクラウドアプリケーションの実現を目指すというものです。
引用先:www.publickey1.jp


今後、プログラミング言語はAIや量子コンピュータなどの新たなイノベーションを巻き込み、戦略的なプラットフォームとなるような言語がIT大手企業のシェア争いの一つのステージとして開発される傾向が強まるでしょう。

7.まとめ

私の経験からプログラミング言語別年収ランキング結果を分析すると、言えることは以下の3点です。

  • 言語は新しいものを選んだ方が年収が高く、モチベーションも上がる
  • 市場規模(求人数)も意識が必要。開発の主戦場は未だにJava
  • プログラミングスキルだけはキツイ。将来+αを身につけ安定&年収UP

というわけで今回は以上です。ほとんどの人はプログラミングを学習してもプログラマーになるのではなく、教養として勉強することが多いと思います。

プログラミングを学習するときは何よりも、楽しんで続けられる言語&教材を選ぶと良いと思います。