【初心者向け】Linuxの勉強は何から?独学でマスターする手順

Linuxを勉強したい人向け

Linuxは大学に入った頃から勉強しています。
職場やプライベートでノウハウがたまっているので、Linuxの勉強方法をまとめようと思います。

Linux勉強のロードマップ

Linux勉強のロードマップ

長い間、Linuxを独学で勉強してきました。大学にはLinuxに強い友人や先輩もいたので、上手く頼ればもっと効率良く勉強できたな、とも思います。

しかし『相談するのが申し訳ない…』と感じてしまうぼくの性格上、独学が自分に合っていると思っています。たぶん世の中にはぼくと似た性格の方がいると思うので、そういった方向けに記事を書きます。この記事がLinuxを勉強する方々のロードマップとなれば幸いです。

読んでほしい人

Linuxを勉強している/これから勉強しようと思う方

当記事のとおりに勉強することで、ランサーズ内で1~5万円程度の案件がこなせるようになります。独学はたまにつらいけど、がんばりましょう!

それでは、さっそくまとめていきます。

※0円のLinuxスクールという近道
最近はエンジニア系のスクールも増えており、最初の基礎ベースを身につけるならリナックスアカデミーの方が早いかもです。リナックスアカデミーは授業の無料体験があるので、これを使って足回りを学ぶのもありですね。
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もくじ

【1】Linuxの仕組みと基礎を理解する【Linuxの入門編】

 
Linuxの仕組みと基礎を理解する【Linuxの入門編】

Linux勉強の第一歩として、コマンドラインとコマンドの理解が必要です。すべてのLinuxの基礎となる知識で、これを知っていないとなにも始まりません。

とはいえ、コマンドラインとコマンドの基本を学ぶことはとても簡単です。では、実際にどういった流れで勉強していくべきかを見ていきましょう。

1-1. ドットインストール(UNIX入門)

» UNIX入門 (全28回) – UNIXコマンド入門 – ドットインストール

Tech界隈でとても有名なドットインストールを使います。

ドットインストールとはテック系のわかりやすい動画で解説してくれているサイトでして、ぼくもかなりお世話になっています。海外には動画でプログラミング勉強をするサイトがたくさんありますが、日本でオススメできるのはドットインストールと次に紹介するプロゲートくらいです。

1-2. プロゲート(Command Line)

» Command Line(全3章) – プロゲート

progateも非常に有名なWEBサービスです。progateは実際にコマンドやプログラムコードを打ち込んで実行できるサイトでして、初心者が挫折しがちな環境構築を省いて実際に手を動かしてみることができるのが最大の特徴です。非常に便利ですので、活用してみてください。

1-3. 新しいLinuxの教科書

Linuxの勉強はこの1冊で十分です。本書を使うにあたっての注意点としては、多分途中で飽きるということです。これは人にもよりますが、ぼくの場合は途中で飽きました。飽きないようにするコツとしては、ゆるく読むことが大切です笑。Linuxは基礎だけど幅が広いです。なので、1度で理解しようとすると時間がかかりすぎて飽きる原因になります。

1-4. 【シェル】デバッグオプションの使い方

ドットインストールを見終えて、Linuxの教科書を読んだ時点で、Linuxはこんなもんか、くらいは理解できている状態かと思います。

このタイミングでシェルのデバッグモードを知っておくと、とても役に立ちます。ぼくが独学で勉強していたときは結構後の段階でデバッグオプションをを知ったので、もっと早く使っていればなぁ…と後悔しています。具体的な使い方は以下の記事によくまとまっています。
» シェルスクリプトをデバッグする方法【xオプションの使い方】

【2】クラウド上にLinuxサーバを作成する【IaaSの入門編】

 
クラウド上にLinuxサーバを作成する【IaaSの入門編】

Linuxを勉強する目的はそれぞれですが、プロゲート上だけでなく、自由に操作できる環境が手元にあると、勉強が捗ると思います。

そこで必要となってくるのが、気軽に触れるLinux環境です。以前は手持ちのPCのBIOS画面からLinuxブートディスクを呼び出してインストール・・・とゴニョゴニョ煩わしい作業が必要でしたが、現在はブラウザ操作で、AmazonやGoogleなどが提供するクラウド環境上に自分専用のLinux環境を簡単に作成することができてしまいます。ほぼクリックだけの操作で作れちゃいますから、IaaSはとても偉大ですね。

企業でも自前の物理サーバではなく、クラウド上のLinux環境を利用していることがほとんどですので、将来エンジニアとして働く場合でもクラウドの利用が必須となりますので、ぜひクラウド上にLinuxサーバを作成してみてください。

2-1. AWSではじめるLinux入門ガイド

AWS上にLinuxサーバをたてるには、この1冊あれば十分です。早い人なら2~3時間で読み終えるかと思いますが、質の高い情報が凝縮されています。また、これからIT業界でエンジニアになる予定の人は、どんな職種であれ幅広く読んでおいて損はないかと思います。

2-2. 主要クラウドサービス(IaaSの)の一覧

Linux環境を作成できる、主要サービスを3つ紹介します。いずれも多くの企業で使われている環境ですし、登録時に12ヶ月の無料枠をもらえるので、当分無料で利用し勉強できる点もメリットです。

  • Amazon EC2
  • Azure Virtual Machine
  • Google Compute Engine

どれを使えばいいかというと、全部使っていいと思います。オススメはAmazon→Azure→Googleと巡回して、無料枠を順番に消費していくのがよいかと。環境の引っ越しが面倒な方はAmazon EC2を有料になっても使い続けるか、Oralce Cloudはずっと無料のプランがあります。

2-3. 技術者認定資格:LinuCのご紹介

LinuCは、クラウド時代の即戦力であることを証明するLinux技術者認定資格です。LinuCは国内NPO法人であるLPI Japanが主催している資格で、さらにLPI JapanはNECや富士通、日立などの国内大手ITベンダーがスポンサーになっています。

日本国内でLinuxエンジニアとしての技術証明をしたいなら、LinuCが現在最も相応しい資格と言えます。

» LinuC(LPI-Japan)

2-4. パソコンとして使う(デスクトップ環境として使う)

操作に慣れるため、Linuxをデスクトップ環境として使ってみましょう。WindowsやMacのように、マウスでLinuxを操作できます。

Linuxは本来サーバ用途に強みがあり、Linuxに強いエンジニアは例外なくサーバ・・・使い・・なのですが、まずはLinuxのデスクトップ環境から使ってみたほうが、入りやすいかと思います。

Linux初心者に定番の環境はGNOMEです。GNOMEはデスクトップ環境の1つで、だれでも簡単にLinuxを操作できるのが特徴です。もっと詳しく知りたい人は適意ググってみてください。

【3】実用的なサーバにする【WEBサーバを構築する】

実用的なサーバにする【WEBサーバを構築する】

ここまでくるとLinuxの基本操作はマスターしている状態になります。次に興味が湧いてくるのは、サーバらしいことをしてみたい、またはサーバを公開してみたいといったことではないでしょうか?

そこで必要となる知識がミドルウェアの導入です。ただし、ミドルウェアと言ってもたくさんの種類があるので、まず最初にApacheを利用します。ApacheとはWEBサーバを動かすためのソフトだと思ってもらえたら問題ないです。

Linux上にApacheを設定するだけで、インターネットにWEBサイトを公開することができます。では、実際にどういった流れで勉強していくべきかを見ていきましょう。

3-1. Apacheサーバ超入門

Apacheのインストールとセットアップはそれほど大変ではありません。従って書籍などを持っていなくても、WEBの情報だけでもOKかと。一通りの手順を学び、実際にインストールと設定をするのに、Apacheサーバ超入門というサイトがオススメです。これ1つで問題ありません。
» Apacheサーバ超入門

3-2. WEBサーバ超入門

ちょっと難しい、もう少しハードルを下げて学習したいという方に、↓の書籍がオススメです。

「WEBサーバ超入門」は、WEBサーバの構築方法についての解説書です。タイトルの通り、前提知識なしで読み始めてもWEBサーバの構築方法をマスターできます。ハードルを下げて読み始めてOKです。

【4】ビジネスに使えるサーバにする【LANP環境を構築する】

ビジネスに使えるサーバにする【LANP環境を構築する】

ここまでくると、Linuxの勉強にもある程度満足する人も多いかと思います。しかし、さらに勉強を進めることでより高機能で自由度の高いサーバ環境をつくることができるようになります。本記事では、スタンダードかつ無料で環境構築できるLAMP環境についての勉強方法を解説していきます。

[LAMP環境とは、4つの技術で構成されるシステム環境のことです]

  • Linux・・・Linux OS
  • Apache・・・WEBサーバ
  • MySQL・・・DBサーバ
  • PHP・・・プログラミング言語

Apacheについては3-1と3-2で解説済みですから、残るMySQLとPHPについて書いていきます。

4-1. ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド

本書はLinuxの基礎からセキュリティまで、LAMP環境でサーバーを運用するために身に付けるべき知識をまとめています。LAMP環境のセットアップについて解説した後、WordPressサイトの構築まで解説されています。実際に手を動かしながらサーバーを構築していくので、安心して実践知識を習得することができます。

4-2. ドットインストール(MySQL入門基礎編/応用編)

» MySQL入門 基礎編 (全27回) – ドットインストール
» MySQL入門 応用編 (全37回) – ドットインストール
お決まりのドットインストールを使います。ぶっちゃけMySQLの基礎はつまらないですが、ここを知っていないとなにも始まらないので、我慢して見ましょう。応用編も一通りやっておきましょう。実務で普通に使う内容なので、自己投資ですね。

4-3. ドットインストール(詳解PHP 基礎文法編)

» 詳解PHP 基礎文法編 (全34回) – ドットインストール
ぶっちゃけPHPの基礎はつまらないですが、ここを知っていないとなにも始まらないので、我慢して見ましょう。

4-4. Webサイト制作者のための PHP入門講座

ここから一気に実践に近い本になります。本書の前半部分は基礎知識ですが、後半からは具体的なWebサービスの構築方法が書かれています。このあたりからPHP勉強が楽しくなります。

【5】まとめ

「最後までご覧いただきありがとうございます。この記事はぼく自身がLinuxを独学で勉強する際に使った方法のまとめです。この方法が必ず正しいとは限りませんが、多少なりとも参考になれば幸いです。それでは、勉強がんばりましょう!」