インフラエンジニアとは? | わかりやすく解説します

IT業界(SIer)

インフラエンジニアに興味のある人

インフラエンジニアに興味のある人
「インフラエンジニアってどんな仕事でしょうか。あまり聞かない仕事ですが、どうすれインフラエンジニアになれるのでしょう。地味な感じがしますが、インフラエンジニアには将来性はあるのでしょうか?」

こんな疑問に私の経験を踏まえて答えます。

この記事を書いている私は、IT業界歴12年。そのうちインフラエンジニア歴は6年です。私の社会人経験を踏まえつつ、まとめていきます。

また、私がIT業界で年収1,000万円超にこぎ着けた経験を踏まえて選定した、おすすめのIT企業を以下の記事で紹介していますので合わせて参考にしてください。

本記事の内容

システムエンジニアのうち、圧倒的に多いのがインフラエンジニア、アプリケーションエンジニアです。本記事ではインフラエンジニアについて解説します。

  • ①インフラとは
  • ②インフラエンジニアってどんな仕事?
  • ③インフラエンジニアになるためには?
  • ④インフラエンジニアの将来性

3分以内で読める記事ですので、お付き合いください。

①インフラとは

インフラとは

世間一般でインフラといえば、電気・水道・ガスまたは電車・バスを想像すると思います。インフラとは、生活の基盤となるサービスのことです。
それに対してIT業界でインフラと言えば、システムが円滑に作用するための基盤設備のことです。

インフラの役割

インフラの担う主な役割は1.設計・構築/2.保守/3.運用の3つです。水道に例えて解説します。

  • 設計・構築・・・ニュータウンに新しい水道を敷設する
  • 保守・・・古くなった水道管を点検したり交換する
  • 運用・・・毎日飲料水を作って家庭に水道を供給する

ITインフラも水道と同じように、C次はITインフラの「ネットワーク」の例です。

  • 設計・構築・・・新本社に新しいネットワークを敷設する
  • 保守・・・古くなったネットワーク機器を点検したり交換する
  • 運用・・・毎日社員やお客様が社内でインターネットを使えるように保つ

他にどのようなITインフラがあるのか、見ていきます。

ITインフラの種類

電気・ガス・水道のように、ITインフラにも様々な種類のインフラがあります。全てのITシステムはITインフラの上で動いており、各インフラ機能は高度な技術で作られていますが、システムを横断して共通化されています。

具体的に主なインフラの例を挙げてみます。

  • ネットワーク
  • データベース
  • OS
  • 仮想環境
  • WEBサーバ
  • アプリケーションサーバ
  • ジョブ/スケジューラ
  • 監視
  • 負荷分散装置
  • セキュリティ機器(ファイアウォール、WAF、IPS)
  • セキュリティ製品(ウィルス対策、なりすまし防止・改ざん防止)
  • システムリソース(CPU、メモリ、ディスク)

このように、システム構築では様々なITインフラが用いられており、それぞれについて1.設計・構築/2.保守/3.運用の仕事が存在します。

②インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容は上に挙げた役割と種類の組み合わせです。例えば、ネットワークエンジニアの仕事は「ネットワーク」の「構築」、「仮想環境」の「運用」です。

ネットワークエンジニアやデータベースエンジニアは専門知識を駆使して、その構築や保守を行う専門職です。

一方でインフラを担当する建築家がビルに「電気」「ガス」「水道」など全てのインフラを適切に敷設する設計をするように、新しいサービスを構築するインフラエンジニアは、これら全てを新サービスに導入する仕事をしています。

まとめると、インフラエンジニアの仕事は以下の通りです。

  • インフラエンジニアは、「構築」「保守」「運用」のいずれかを担当する
  • インフラエンジニアの仕事内容は、(1)特定のインフラについて専門で担当するか、(2)特定サービスの全ITインフラを担当する

この違いは会社や部署、役割によって変わってきます。

【適正は?】求められる人材像は、「堅実でしっかり者」

「電気」「ガス」「水道」と同様、高い技術力よりも安定的にインフラを提供し、間違っても停電のような事態にならないよう万全の管理をすることが大切です。

地震などの物理的なトラブルにも対応しなくてはいけません。つまり、インフラ担当者は、しっかりと堅実に仕事を進める力が求められるのです。

インフラエンジニアの資格

インフラエンジニアの業務に関する資格を紹介しておきます。資格の要否や重視される資格は会社によってまちまちですので、希望する会社が明確であれば問い合わせてみると良いでしょう。

  • LPIC Level1/Level2(Linuxサーバエンジニア)
  • CCNA ICND1/ICND2(Ciscoネットワークエンジニア)
  • CCNP(Ciscoネットワークエンジニア)
  • Oracle Master Bronze/Silver/Gold/Platinum(Oracleデータベースエンジニア)
  • ITIL(システム運用担当者向け)
  • ITサービスマネージャ(システム運用・保守担当者向け)

その他のエンジニア職の仕事

SIerには、インフラエンジニア以外にもアプリケーションエンジニアやテクニカルエンジニアなどの職種があります。これらの職種の仕事内容は以下の記事をご覧ください。

インフラエンジニアの年収

インフラエンジニアの年収は勤める会社の給与形態に準拠しますので、一般的なエンジニアの年収を参考にする事になります。IT業界で働いた場合の平均年収は593万円です。詳しくは以下の記事を参考にしてください。

③インフラエンジニアになるためには?【何を勉強すればよいか】

インフラエンジニアになるためには

新卒の場合、文系でも理系でもインフラエンジニアを目指す事ができます。他業種から未経験で転職する場合についても前述の通りしっかりときっちりと仕事を進められる人であれば採用されるでしょう。

大手の親会社など規模が大きい会社ほど技術力が無くても採用されます。子会社や中小規模になるほど技術力を求められるので、そちらを目指す場合は独学で学んでおくと良いでしょう。

ちなみに独学しやすいのはLAMP(Linux/Apache/MySQL/PHP)です。良書を一つご紹介しておきます。

ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 動かしながら学ぶWebサーバの作り方

おすすめの企業

インフラエンジニアになるには、金融系SIerやゲーム業界に就職するのがベストでしょう。理由は、将来に渡って需要が十分にあるからです。具体的にいうと、例えば以下のような会社です。

  • 野村総合研究所
  • メガバンク社内システム部門
  • 証券会社社内システム部門
  • シンプレクス
  • DNA
  • GREE
  • バンダイナムコ
  • コーエーテクモ

これら親会社が望ましいですが、その子会社という選択肢もありますし、給料や管理業務よりも技術に興味がある場合は、むしろ子会社の方が望ましいでしょう。

インフラエンジニアへの転職【プロに相談】

年収UPを目指して転職する場合、IT業界に詳しく、腕の良いコンサルタントに相談できるエージェントを選ぶべきです。私のオススメの転職エージェントはTechClipsです。

転職するか決めきれていなくても、一人で悩んでいるよりも思い切ってプロに相談してみた方が、親身にお悩み解決してくれますよ。

④インフラエンジニアの将来性

インフラエンジニアの将来性

インフラエンジニアは将来、製品のライフサイクルの影響を受けることに気をつけましょう。

例えば私がインフラエンジニアだった時、アプリケーションサーバとしてSUN社の製品を担当していました。ところが数年後、SUNは業績悪化によりオラクル社に買収され、私の担当していた製品は急速にシェアを落とし、社内でも使われなくなってしまったのです。

他にも会社内の製品選定でA製品からB製品に乗り換えるといった事が頻繁に起こります。

ですからインフラエンジニアは製品と運命を共有しないよう、より汎用的な技術や仕事の進め方といったスキルに重点を置いて仕事をした方が良いです。

また最近ではAmazon AWSのようなクラウドサービスが流行しており、クリック一つでインフラが作れてしまいます。

小規模なサービスやデータの処理がそれほど多くないなど、高度はインフラが求められない所では、AWSなどのクラウドサービスに置き換えられ、インフラエンジニアの需要が減っています。

しかし金融系など高度な安定性、耐障害性を求められる業界や、ゲームなど膨大な量のリアルデータを扱う業界では、インフラエンジニアの需要は非常に高く、仕事も多様で、将来性が十分にあります。インフラエンジニアとして10年後、20年後のキャリアを見据えるのなら、こうした業界を視野に入れて就職活動した方がよいでしょう。

IT業界の動向については、以下の記事を参考にしてください。

インフラエンジニアの市場価値

「構築」「保守」「運用」のどの担当になっても市場価値を高めることが可能で、将来1,000万円以上稼ぎたいという人についても、どの分野でも達成可能です。また専門的であっても、全てのITインフラを担当しても同様に高給が取れます。

ただし「構築」経験がある人の方がキャリアアップしやすい傾向があります。「構築」の方が業務が広範なため、「保守」や「運用」に転職・異動するのは比較的容易です。しかし「保守」や「運用」から「構築」への転職・異動は苦労が多いようです。

また、IT業界には「上流」「下流」という考え方があり、この場合は「構築」が上流、「保守」「運用」が下流になります。特に若いうちはなるべく上流を希望した方が良いでしょう。

なぜなら、「下流」の仕事は子会社に出されたり、アウトソーシングで外部に委託してしまうことが多いからです。おそらく大手企業で「保守」や「運用」の仕事というと、既に子会社やアウトソーシングに出された業務を親会社が管理するという形態でアサインされるのではないかと思います。

おまけ:アラフォーの私でさえ未だにスカウトされます

ちょうど昨日と先週、2件スカウトを受けました。元インフラエンジニア、アラフォーおっさんですが、未だに不定期に電話やメールでこの手の連絡があります。

【デジタル推進部クラウドインフラ領域の案件】
これまでのご経験を存分に発揮して活かして頂けると考え、ご連絡差し上げました。
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・世界最大規模の生命保険会社
■想定待遇
850~1,100万円

事業会社からのスカウトの例です。
この例ですと、AWSなどのクラウドを用いて、自社のシステムインフラを再定義したいのでしょう。クラウド化すれば自社で設備を持たなくて良く、IT投資コストを抑制できますから、少々高いIT人材を雇ってでもペイできるというわけです。

長期就業することが前提になっているため、中途採用者には新卒が4か月間で受ける研修内容を1年かけて学ぶ制度が導入されており、少数精鋭を維持しながらコンサルティングの「質」に強いこだわりを持っている点が最大の魅力です。
難易度の高い企業の競争力の源泉である実業務の中枢に実行支援型の業務コンサルを行うため、高い独立性を有している点も特徴です。
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【条件】
■年収:800~1,500万(※ご経験により応相談)

コンサルティングファーム専門のスカウトを担当しております。
(中略)
【職務内容】
 ITのシステム・基盤に関するコンサルティング。
 先端のクラウド、仮想化技術やオープンソースソフトウェア
 を活用し、企業のITインフラストラクチャーのTCO削減と
 柔軟性、迅速性、セキュリティの確保を両立する
 ソリューションを提案・実現頂きます。

【案件事例】
 ・SAPマイグレーション/アップグレード/ホスティング
 ・IT環境基盤(VMware/Amazon Web Services等)
 ・IT運用管理(Hinemos等)
 ・BCP対策(PlateSpin/VMwareSRM/Amazon Web Services等)

コンサルティング会社のインフラ領域における専門コンサルタントのスカウト事例です。コンサルティング会社はやはり一般に事業会社よりも給料が高いです。この例は国内のコンサルティング会社になります。

というわけで、今回は以上です。

IT業界には新しい技術や企画を持った企業やプロジェクトが溢れているので、個人的におすすめのワクワクする業界です。

未経験者の方などに、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

記事は毎日更新していますので、今後ともよろしくお願いいたします。