SIerはやめとけ|その真偽をSI歴14年のエンジニアが解説
SIerはヤバいと思う人「SIerはやめとけ
って皆いいます。大手企業が多くて給料も高いのに、SIerって入るとヤバイのでしょうか?」
こういった疑問に答えます。
この記事を書いている私は、SIer歴14年の金融系エンジニアです。現在は管理職ですが、大型案件を担当するときは、大手のSIer各社に仕事をお願いする立場です。これまで自社や他社の多くのSIer社員さんとお付き合いしてきたため、SIerの仕事については信頼性の高い内容を語れると思います。
たとえば、SIerはやめとけ、年収が低いから!という人もいますが、そんなことはないですよ。SIerはWEB系より平均で100万円ほど年収が高いのは統計で示されていますし、たとえば私の年収も約1,000万円ほど。
このようにSIerの真贋疑わしい情報もネットに溢れてますので、現場の意見を参考にして欲しいと思い、この記事を書きます。
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【例外あり】こんなタイプの人はSIerに就職するのはやめておけ
ひと昔前は残業地獄だったSIer。しかし今の大手SIerは労働環境が改善し、どこもホワイト企業です。それでも「やめとけ」となるのは、主に適性がないためです(=採用のミスマッチ)。
こんな人はやめとけ
SIerへ就職するのはやめとけ【タイプは3つある】
- プログラミングしたいなら、SIerはやめとけ
- 考えるより先に手を動かしたいなら、SIerはやめとけ
- 優秀なサラリーマンに憧れないなら、SIerはやめとけ
プログラミングしたいなら、SIerはやめとけ
SIerに就職するとプログラミングするような仕事はほとんどありません。
新人時代は多少プログラミングするのですが、これはユニクロ社員が店頭で研修するのと同じで、業務を理解するためのOJT(トレーニング)であってプログラミング自体が本業ではありませんので、プログラミングが上手になるとかは無いです。
» 参考:【低い】プログラマーの年収は200万円以下です【IT業界の残酷な成功法則】
しいていえば、プログラマーが働きやすいように環境を整えるのが、SIer社員の一つの重要なお仕事ですね。
考えるより先に手を動かしたいなら、SIerはやめとけ
SIerの仕事は「計画」や「設計」が命です。実際に物づくりをするのは安価な海外だったり、自分では開発しないんで、上手に人を動かす必要があるからです。
大規模だと100人・200人分の仕事の計画とかを立てますから、とても自分だけではできませんね。自分の手を動かすより、チームワークが重要になってきます。
[学生の頃の話]
恥ずかしながら事前によく考えず、トライアンドエラーする癖がついてしまっていたので、入社当初は思慮が浅く、苦労しました。
優秀なサラリーマンに憧れないなら、SIerはやめとけ
SIerで身に付くスキルは、技術ではなくマネジメント系のスキルばかりです。
例えば、スケジュール管理、品質管理、顧客対応、メンバーの管理、関係者との合意形成などですね。
大規模なプロジェクトほど管理が難しいため、大きなプロジェクトをこなしているうちにマネジメントスキルが身について、課長→部長と昇進していくイメージですね。
ドラマなどに登場するデキる部長や会社役員になるために必要なスキルを学びたいなら、SIerで働くのは良い選択肢になります。確かに大変ですけど、「なりたい自分」と仕事内容がリンクしていれば頑張れますからね。
※SIerで成長出来ない人の特徴については、「SIerは成長できない」の記事で解説していますので合わせてご覧ください。
ホワイトでないSIerに就職&転職するのはやめとけ
ちなみに、ホワイトでない会社に入社したらダメですよね。今どきホワイト企業でないと優秀な人材は集まらない時代なのでブラックなSIerもめったに無いですが、社風と自分の希望する働き方がマッチしてないと、自分にとってはブラックな職場ということに・・・。そうならないよう対策を以下の記事で解説していますので合わせてどうぞ。
» 参考:ホワイトなSIerの見つけ方を3STEPで解説します|ランキングあり
» 参考:大手SIer転職ランキング
【例外の話】SIerは変革のときだから、原則通りではない
逆のことを言ってすみません、プログラミングしたい人がSIerに入っても良い場合もあります。何故なら、今SIerは変革のときだからです。
これまでのSIerはプログラミングはしない、計画第一、優秀なマネージャを目指せ!というビジネスモデルでしたが、SIerによってはこうした状況が変わって来つつあります。事実、SIerは次世代を育てるべくデータサイエンティストなど尖った人材も求めています。
エントリーしたいSIerの候補が決まっているなら、自分が興味のある技術に関わる人材を募集しているか詳しく確認した方がよいです。
何より仕事の本質を考えるべき
WEB系であれSIerであれ他のITや研究職であれ、仕事の本質的な意義とは、価値のあるアウトプットを出すことなんですよね。
ですからSIerに就職しても、プログラミングやシステム内のデータを紐解いてみたりして、会社や社会に貢献できればOKです。そうやってガンガン提案するのはアリですよ。
また、会社で自分のしたい事を通すには、課長や部長にしっかりと説明することが大切になってきます。プログラミング プレゼン能力、またはプログラミング 合意形成能力といった掛け算で仕事を進めていけば、SIerでもかなり柔軟にやりたいことができます。これをやらずに即、転職という人が多いのはもったいないな、と。
能力が・・・と身構えずに、若手のうちはやる気と情熱があればOKです。自分のやれる範囲でやりたいことをしっかり伝えられる人なら、上司も適切なアドバイスをくれて、あなたはSIerできっとうまくやっていけるでしょう!
結論:就職先はどんな社会人を目指すのかイメージを持って決めるべき
「やめとけ」「やってみよ」
シンプルに、自分の考えを持ち、その通りにやってみるべきです。間違いに気付いたら、軌道修正すればOKですから。
あなたは何を目指しますか?
唯一の正解はありません
- プログラミングできれば幸せ→WEB系へどうぞ
- 大きなシステムを作りたい→SIerへどうぞ
» 参考:IT業界研究に使えるIT&SIer業界地図
どんな仕事に就いてもミスマッチはつきもの。私も実際に働いてみて、適性がなく苦しんだ経験があります。仕事が合わないと思ったら、努力して克服するのか、転職して新しいスタートを切るのか、恐れずに決断すればOKです。
同じミスを繰り返さなければ、やり直してもOK
- 思ったよりSIerの管理の仕事はつまらない。自分の手でサービスを作りたい
→WEB系へ転職 - WEB系でプログラミングしてるけど、もっと大きなシステムを作りたくなった
→SIerへ転職
キャリアは一本道ではないので、上手く行かない時でもやれること・やり直せることはいくらでもあります。軌道修正のチャンス到来!
つまり、絶望や挫折は不要なんです。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。大変うれしく思いますm(_ _)m
未解決のお悩み・ご意見などは質問箱までお寄せください。
おせっかいで恐縮ですが、この後のアクションを3つ提案させてください。「動かなければ変われない」のは、「本質」だと思いますので、この機会にぜひ、どうぞ。
提案①:0円で就職内定率を上げる、就職支援サービスを使う
学生向け就職支援サービスを使えば、内定率を上げることができます。利用はもちろん無料です。登録しても損しないので、これを機に、ぜひどうぞ。結局は、自分から動かないと、現状を変えることはできないですからね。
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提案②:エンジニアの第一歩を独学から始める!
①分野を絞らずに視野を広くバランス良く学ぶ
②時代を見据え、特定の分野について深く学ぶ
提案③:WEB系もどうかな?と悩む人はこちら!
良くないWEB系企業の特徴がかわかる
どういう会社で働くべきかビジョンを持てる
今回は以上です。参考になりましたら幸いです。
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