SIerとWebの違いをまとめてみる【加筆版】

IT業界(SIer)

SIerとWEB系企業を比較したQiitaの以下の記事を読んで、SIerに関する記述がちょっと古いなーと思いまして。

  • SI系とWeb系の違いの説明を求められて、良い感じの説明が出来なかったので、まとめてみます
  • 100%主観
  • 加筆お願いします

出典:Qiita – SI系とWeb系の違いをまとめてみる 

 
と言うわけで、↓の通り加筆してみました。なお、加筆はSIサイドのみ行っています
※加筆した箇所を太字にしています

それでは早速、いってみます!


要件定義

SIer Web系
ドキュメント 作らない(RFIまたはRFPを顧客企業が作成)
※コンサル案件の場合はWordなどで要件定義支援書を作成
Markdown
API仕様書 作らない
(外部設計時に作成)
OpenAPI-Specification
プレゼン Powerpoint,PDF
(フリーフォーマット)
keynote, HTML5, slidesなどのWebサービス
見積
見積もり対象は以下(  )
 プロジェクト計画書
 プロジェクト体制図&要員計画
 外部設計書
 内部設計書
 実装
 テスト計画書
 テスト完了報告書
 納品
 受け入れ
 障害時体制・連絡フロー図
 障害復旧手順書
 本番実施計画
 実施による障害時の対応計画
 本番稼働
 運用&保守(年次契約)
 
「プロジェクト規模は数百万円〜数百億円のレンジ」
 
「プロトタイピングできる規模ではないが、サービス画面などのインターフェースはHTMLを作成してすり合わせ(顧客側が提示してくることも多い)」
 
「見積はX営業日後に回答します」
 
「初期投資額+X年分の運用保守費を見積もり」
見積もり対象は以下(  )
 仕様書
 実装
 テスト仕様書
 納品
 受け入れ
 本番稼働
 
「プロトタイプはすぐできます。」
 
「1人で3日〜1週間です」
(ゴールはプロトタイプレベル)

設計

SIer Web系
外部設計書 Word
内部設計書 Word,Excel
テスト計画書 Word
ERD 開発委託先で必要に応じて作成
(最終成果物として定義されないことが多い)
MySQL Workbench, UML
クラス図 開発委託先で必要に応じて作成
(最終成果物として定義されないことが多い)
Astahなど
スクリーンショット Excelに貼られた画像 画像ファイル
API仕様書 Excel, Word Swagger, Open API

実装

SIer Web系
ドキュメント Excel,Word
(開発委託先で作成したものをレビューのみ行うため、ツールはあまり意識しない)
Markdown
開発ツール Eclipse, Cloud9, Vim
(開発委託先で作成したものをレビューのみ行う、ツールはあまり意識しない)
Vim, Emacs, Visual Studio Code, Atom, Sublime Text, RubyMineなどのJetBrains製品, etc.
文字コード UTF-8,Shift-JIS Unicode
システム連携 hulft,https(非API),MQ, Web API(json,soap), PowerCenter Web API, gRPC
SCM Git,Subversion Git
Stylesheetの管理 外部デザイン会社にて管理 Sass, webpackなど
フォーム JSP SPA
ブラウザ Google Chrome, Firefox, Safari, MS edge Google Chrome, Firefox, iOS, Android
データベース Oracle, MS SQL, MySQL, Postgres MySQL, Postgres, Cassandra, Mongo
インフラ プライベートクラウド(自社の独自クラウド環境)またはパブリッククラウド(AWS, GCPなど) クラウド(AWS, GCPなど)
品質 悪い(クソコードを書けば書くほど保守費用をぼったくれる)
→そんなに甘くない。見積時点で保守費用は確定しているため、品質が悪いと保守で首が締まるのはSIerも同じ
 
※顧客がシステムや業務を理解せずにSIerへ丸投げすることがあって、その場合はSIerにぼったくられるリスクが大きい
 
・システム設計の品質はSIerの腕次第
・ソースコードの品質は委託先の腕次第(レビューはSIerで行い、品質が悪いとSIerの首が締まる)
良い(保守で自分の首を絞めたくない)

テスト

SIer Web系
テスター CIまたは外部委託 CI
テスト仕様書 Excel
(テスト計画書に従って外部委託先で作成)
テストコード

納品

SIer Web系
価値観 計画が全て。作業は委託。
開発案件のゴールはリリースまでで、運用保守は別チームへ引継ぎ
(ただしリリース後の確認作業はしっかりと行う。リリース後の運用保守は別途体制を組み、開発案件と運用保守は分離するのが原則)
リリースがスタート
メディア 委託先・顧客とのやりとりでは、zipを使うこともある
(構成管理はGit/Subversion)
Gitレポジトリ
ファイルのやりとり Git/Subversionを共有できない関係者とのやりとりはメールにファイルを添付するか、自社のファイル共有システムを利用 Box Sync, Dropbox, G suite

プロジェクトマネジメント

SIer Web系
ツール Redmine,JIRA,Excel Redmine, JIRA, Pivotal Tracker
開発モデル ウォーターフォール、アジャイル アジャイル

プロダクトマネジメント

SIer Web系
顧客企業にて実施
(必要に応じてSIerが支援)
PdMが製品理念を定義しチームに連携している

メンバー

SIer Web系
モチベーション WLB、出世orまったり QOL、自己実現、SO、MA
徹夜 どんなに忙しくても切り上げて帰る 仕事が楽しいから徹夜
ブラインドタッチ できる できる
休日の過ごし方 趣味(ゴルフ、ランニングなど。プログラミングする人はほぼいない) プログラミング、趣味
趣味 出世する人はトライアスロンなど体育会系のノリが多く、それ以外はまったり アニメ、写真、プログラミング、ロードバイクetc
服装 スーツ、オフィスカジュアル カジュアル
SNS やってない人が多そう はてなダイアリー,Facebook, Instagram, Twitter,note
仕事中に聞く音楽 社内では不可、在宅では自由 EDM、Jazz、環境音、耳栓など
勤務形態 フレックス(コアタイムあり)+残業 フレックス, 成果報酬
契約形態 社員,子会社社員,協力会社 社員,業務委託
スキル 広く深く
(スキルの方向性は技術ではなく、マネジメントや業務知識を重視。開発・プログラミング系はレビュー能力のみ必要。)
広く浅く
将来性 規模が大きく資本力があるため、AIやIoTなどの先端技術を取り込む土壌はある。
これまでのITサービスから脱却できるかが個別企業に問われている
今のところ市場ニーズは大きくなるばかり
海外勤務 海外の開発委託先(オフショア)への出向や海外グループ会社への出向、ベンダーからの海外イベント招待、MBA留学など 機会は多いと思う
PC Windows Mac, Linux
人気の会社 野村総合研究所、電通国際情報サービス、NTT Data、アクセンチュア Google, Facebook, Apple, メルカリ, Freee, Smart HRなど
主な案件 金融機関、製造業、鉄道など各業界の企業(BtoB) 資金が豊富なところ
主な年代 SIer上場企業各社の平均年齢は30代〜40代 10代〜30代
勤続年数 〜数十年
出来が良くても悪くても定年(65歳)まで居られる
数ヶ月〜数年

年収と開発規模

SIer Web系
給料 大手SIerの平均年収はおよそ755万円
(アクセンチュアなど外資系はもっと高額)
大手WEB系企業の平均年収はおよそ400万円〜800万円
(Googleなど外資系はもっと高額)
発注金額 高(数百万円〜数百億円) 低(数十万円〜数千万円)

大規模だから計画に目線があるのがSIer、小規模だからソースコードに目線があるWEB系という整理でいいかと。
Web系でもGoogleとか大規模になると、やはり計画に重きが置かれているはずですよ。

こちらも参考にしてくださいm(_ _)m

今回は以上です。参考になりましたら幸いです。