SEの仕事がつまらないエンジニアに送る解決策

IT業界(SIer) 仕事術

SEの仕事がつまらないエンジニア

SEの仕事がつまらないエンジニア
「仕事が忙しいな。でもやりがいがなくて毎日がつまらないなぁ
就職した時はこんな事になるとは思ってなかったんだけど(泣)
 
会社の評価も理想通りじゃないし、毎日消耗してる感じがする。
実はエンジニアに向いてないんでしょうか。もう異業種に転職しようかな。。。

こんな悩みを解決します。

14年間、エンジニアとして働いていました。今でこそ腰を据えて仕事ができており、年収1,000万円プレイヤーになりましたが、長い間不安も多くて、つまらないなとか、もっと違うエンジニア人生もあったかな、とか悩んだ時期も長かったです。

たぶん世の中には私と似た悩みを抱えている人がいると思うので、そういった方向けに記事を書きます。この記事が、毎日がつまらないと感じるエンジニアの方に届いたら嬉しいです。

SEの仕事がつまらない7つの原因

SEの仕事がつまらない7つの原因

以下、7つ挙げます。

仕事に対して感じる不幸な意識

原因1:上司の意向に沿って仕事を進めなくてはならない
原因2:チームメンバーが十分な仕事をしてくれない
原因3:やらないといけない仕事がたくさんあるから、とにかく前に進める

現状に対して感じる不幸な意識

原因4:一生懸命頑張っているのに評価に繋がらない
原因5:上司から与えられる今の仕事があまり良くない

仕事をつまらなくする仕事

原因6:進捗が計画通りに進んで見えるように遅延タスクに細工する
原因7:未確定事項が多いため、曖昧な記載で資料を作成する

解決策

[解決策は2つです]

  • ①意識を変えてみる
  • ②仕事の仕方を変えてみる

順番に解説します。

SEの仕事がつまらない原因1:
上司の意向に沿って仕事を進めなくてはならない

上司の意向に沿って仕事を進めなくてはならない

SEの仕事がつまらないエンジニア

SEの仕事がつまらないエンジニア
「上司から指摘を受けて修正したみてるけど、気に入らないなぁ・・・歯車はやだやだ。」

 
上司からの指摘に、「対応します」と言ってるうちに、だんだん消耗してしまいます。特に上司の指摘が的を得ていない場合は無意味で、最悪です。

上司の下請け業者のようになってしまって、上司が変わる度に顔色を伺うようだと、会社で「何がしたいんだっけ?」と思ってしまいます。

解決策

別に上司の指示に従う義務はないし、下請けで働く必要もないです。最初はちょっと勇気がいるけど、切り抜ける方法があります。
「XXXさんの言うこともおっしゃる通りですが、私はこう考えました」
「XXXさんのご指摘も確かにと思いますが、今回のケースはこれでいかせてください」

優秀な上司ほど寛容だったりします。

自分が良いと思ったことは上司に反発してでもやってほしいなと思います。責任は私が取りますから自由にやっていただきたいと思います。
– トヨタ自動車 落合満副社長

SEの仕事がつまらない原因2:
チームメンバーが期待通りの仕事をしてくれない

チームメンバーが期待通りの仕事をしてくれない

SEの仕事がつまらないエンジニア

SEの仕事がつまらないエンジニア
「ベンダーさん、お願いした事やってくれてないじゃん・・・
後輩も仕事が終わる前に帰っちゃってるじゃん・・・やだやだ。」

仕事の出来不出来や人の成長のペースは個人差が大きいですから、他人の期待値を自分で設定しないほうが良いです。

実力以上の期待をすると、がっかりして消耗してしまうことも。さらに指示が厳しすぎると、精神的に参ってしまって休みがちになったり、誰が彼を追い詰めたんだ?と言う話にもなりかねないので、私も難しいなぁ・・・と思います。

問題点を明らかにし、業務上の適切なアドバイスを粘り強くするのが最善策かと。

SEの仕事がつまらない原因3:
やらないといけない仕事がたくさんあるから、とにかく仕事を前に進める

やらないといけない仕事がたくさんあるから、とにかく仕事を前に進める

忙しいとき、目先の仕事に常に追われてしまう経験はありませんか?

たくさんの仕事を予定通りこなすことに注力するあまり、仕事が単純作業のようになってしまうのがこのケースです。

単純作業ではクリエイティブとは言えないですよね。

品質も高まりませんから、「こんなに仕事をしたのに品質が悪いと言われるなんて」と仕事に対する評価も悪循環に陥り、消耗してしまいます。

忙しい・忙しいと焦る気持ちをグッと堪えて、一つ一つの作業に真摯に向き合うことで良い方向に向かいます。

まずは作業を始める前に5分でもじっくりとその作業の本当の目的を考えてみるのがオススメです。

この5分で作業の目的が補正されれば、アウトプットの内容も変わって品質も高まります。すると仕事に安定感が出てきて、「彼は忙しさで自分を失うことなく、品質の高い成果物をキッチリ出せているな」と、評価が大きく変わるのです。

SEの仕事がつまらない原因4:
一生懸命頑張っているのに評価に繋がらない

一生懸命頑張っているのに評価に繋がらない

アウトプットの品質が上がらないという理由以外に、携わっている仕事内容や与えられた仕事が良くないために頑張っても評価に繋がらないというケースです。

この考え方もクリエイティブではないため、仕事がつまらない原因になってしまいます。

実はクリエイティブな仕事は、どんな業務にも着想します。品質をあげるにはどうしたら良いか?生産性をあげるにはどうしたら良いか?そもそもこの仕事は別の仕事で代替できないか?など前向きでクリエイティブな発想をすると、仕事は豊かになるのです。

小さな改善であっても、一つ一つの積み重ねによって評価が上がり、異動希望先の部署、転職の際のアピールポイントに繋がり、自分が希望する業務をやれる道筋をつけることができるのです。

SEの仕事がつまらない原因5:
会社を意識し過ぎる

会社を意識し過ぎる

「会社員ですから」「会社行かないと」「会社嫌だ」という風に会社を意識し過ぎるケースです。

まだ東京で消耗してるの?

有名ブロガーの言う、「東京で消耗」なんて実際はしません。これに共感される方が消耗している原因は、会社に対する意識が強いことの方が本質かもしれません。

会社員でもノマドなどのフリーランスでもやるべきことは一緒で、顧客が満足する質と量のアウトプットを継続的に出していく事です。

ですから「会社」を意識する必要はなく、「仕事」を意識した方が良いです。「会社が、会社が」と意識していると、たとえ会社が嫌いな人でも潜在的に会社依存症に陥っている可能性があります。

会社依存症は人生をつまらなくしてしまうので直した方が良いです。

SEの仕事がつまらない原因6:
進捗が計画通り進んで見えるように遅延タスクに細工する

進捗が計画通りでないと怒られるからといって、進捗ではなく計画の方を変更したり言い訳を考えるのが仕事になってしまっているのがこのケースです。

本来注力すべき事は遅れや問題にどう対処するか考える事ですが、報告を取り繕うことにエネルギーを消耗してしまいます。

それよりも進捗が計画通りでない事をオープンにしたうえで、対処方法をしっかりと考えて報告した方がプロジェクトも評価もずっと良い結果が得られます。

SEの仕事がつまらない原因7:
未確定事項が多いため、曖昧な記載で資料を作成する

自分の担当する業務が上流工程になればなるほど、要件や設計が決まらないという状況が増えていきます。

まだ仕様が決まっていないシステムの設計書を曖昧な記載で誤魔化しつつ書いてしまうのがこのケースです。

本来設計すべきことがモヤっと書かれてしまっては、設計書をレビューする人も開発する人も困ってしまいます。

バージョン1の設計書で未決定の事項は「未決定」と明記し、バージョン2の設計書で決定事項を修正すればいいのです。

曖昧な設計は価値がないので、つまらない仕事をすることになってしまいます。仕事と割り切って書くより、「未決定」と割り切ってその事実を設計書に明記した方がスッキリ仕事が進みます。

今回は以上です。私自身も一般に面白みが無いと言われる金融系システムや運用・保守業務を経験してきましたが、こうした改善を繰り返して仕事を楽しくできるようになりました。ですからこの経験が少しでもお力になれましたら幸いです。

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