【体験談】文系出身エンジニアが出世する3つの理由【未経験でOK】

IT業界(SIer)

文系からエンジニアを目指す学生「IT業界は将来性が高くて興味あるんですが、プログラミングとかほとんどできないし、エンジニアとして就職したとしてやっていけるのか正直不安です。文系からエンジニアでやっていけるのでしょうか」

こんな悩みに答えます。

この記事を書いている私は、IT業界での社会人歴12年、現在の年収は1,000万円ちょっとです。

私が新卒で前職に就職した際、同期入社は理系・文系が6:4くらいでした(12年も前の話ですが)。エンジニアは技術職ですが、研究・開発のような専門職とは異なり、むしろ文系の方が向いている業務も多いです。

また独立行政法人の情報処理推進機構が発刊している「IT人材白書」によれば、IT企業全体で見たときの理系・文系の割合は7:3。プログラマーを多く抱える会社であれば理系の割合はもっと多くなるでしょうし、事業会社に近い所では女性の比率が5割近いはずです。IT業界のどこに位置する会社に就職するのかによっても随分と比率が異なってくるでしょう。

前職や現職の先輩方を見ていると、理系よりも文系の方が出世している人が多いな、という印象です。その理由を分析、記事にしました。

本記事の内容

文系出身エンジニアが出世する3つの理由

  • ①理由1:スキルが偏らず、バランス良く成長する傾向がある
  • ②理由2:出世には技術よりも日本語が必要です
  • ③理由3:技術で仕事ができるのは若手のうちだけです

イメージ図です。

①理由1:スキルが偏らず、バランス良く成長する傾向がある


文系・理系問わず、エンジニアになる人は学生時代に技術を扱ってきた人や技術が好きな人が多い傾向にあります。私の同期にもLinuxが好きだという人が何人かいましたし、私自身もプログラミングが好きで就職はIT業界一択でした。

一方、エンジニアが身に付けるべきスキルは多岐に渡り、プログラミングの知識はその中のほんの一例に過ぎません。

私の場合でいうと、担当しているシステムの仕様について熟知していないと仕事になりません。一方で広くIT業界の動向や社内でどのようなプロジェクトが動いていてどんな問題が起きているか等を把握する必要もあります。

このように、深い専門知識と浅く広い知識の両方を併せ持つことがエンジニアにとって大切です。

バランス良く成長するために何が重要かを知ることが重要です。実は、日本語が重要で技術力はイメージされているほど重要ではないというのが事実。詳しくは理由2、理由3の項目で解説します。

②理由2:出世には技術よりも日本語が必要です


IT業界に限ったことではありませんが、社内では上司・部下など様々な人とのコミュニケーションを円滑に行うことが大切です。と言ってもおしゃべりになれ、という意味ではないのですが、日本語はエンジニアにとって最も重要なスキルと言ってもいいくらいです。

例えば設計書を書いたり、他社に対して依頼を出したり、仕様を決めるために上司のレビューを受けるなど、エンジニアの仕事内容は資料を作成して関係者間で合意していくプロセスが基本です。会議に出た場合でも議事録を作成しなくてはなりません。

思っていることや仕事で共有したいゴールのイメージなど、脳内にあるものを正しく伝える日本語力が必要です。しかし一方、小説のような文学的な日本語力が必要なわけではありません。

文書を書くときのポイントは以下の通りです。

  • 論理的に、起承転結をはっきりさせる
  • 回りくどい表現をせず、簡潔に書く
  • わかりやすさを重視し、読み手の負担を減らす

偏見を持つわけではありませんが、やはり文系出身の人の文章は、理系の書く文章よりもわかりやすい傾向があります。もちろん訓練次第ですし、理系文系より個人差が大きいので、誰しも繰り返し訓練して改善していくことが何より大切です。

ですから、ぜひ若いうちからビジネス文書の書き方についての書籍2、3冊を読んでおくことをお勧めします。一生使える、効果的な投資になります。

オススメの書籍は以下です。
参考:ワンフレーズ論理思考 – ロジカルに考えて伝える技術
参考:考える技術・書く技術

③理由3:技術で仕事ができるのは若手のうちだけです


「理由1」で、「深い専門知識と浅く広い知識の両方が必要」と述べましたが、この専門知識がITの知識であるとは限りません。

例えばJavaの仕様やデータベースの技術に詳しい人は世の中にいくらでもいますが、とある社内業務に精通している人は数人しかいないはずです。会社にとって大切な人、出世させたい人は当然社内業務に詳しい人です。

そしてその業務知識は、理系とか情報系出身といったことで事前に身につくものではなく、会社に入ってから努力して身に付けるものです。ですから文系でもエンジニアとしてハンデはありません。

こんなことを言うと、「それってエンジニアなの?」と思われる方もいらっしゃると思います。確かに一般の方がイメージするエンジニアとはちょっと違いますよね。でも開発の現場に技術力がなくても社内業務が詳しくて気遣いのできる人が一人いるだけで、周りはとても仕事がしやすいし、それも立派なエンジニアの仕事です。

一方で典型的なエンジニアで技術が大好きだというケースは、就職の動機や新人としては良いのですが、キャリアを積んでも技術的な知識や特定の分野の知識に頼って仕事をしまったり、好き嫌いで仕事をしてしまうと出世からは遠ざかってしまいますので注意が必要です。

私自身も若い頃は技術に頼って仕事をしていたなと思いますが、今は技術力を使って仕事をすることはほとんどありません。技術が好きな私としては非常に残念なところですが、それが事実です。年々技術からは離れて仕事をするようになります。

文系出身だと技術力が足りず、若いうちは苦労することも多く、大変だと思います。しかし若いうちの苦労は途中で挫折しない限り、必ず報われます。そして目先の技術ではなく将来を見据えて、バランスの良い社会人になることを目指して仕事をすることの方が技術力よりも市場価値は高いのです。

今回は以上です。社会人12年目に突入し、文系出身の先輩方が皆出世していることに気がついたので、今回はエンジニアの出世事情をお伝えしました。

でもエンジニアにとって出世が幸せとは限りませんし、ずっと技術に携わって働きたいという人も多いと思います。むしろ真のエンジニアを目指すなら、出世なんて考えない方が幸せなんじゃないかと思います笑。ですからあくまで参考程度にしていただければと思います。