UNIXとLINUXの違いを解説します

Linux 用語解説

UNIXとLINUXの違いについて調べる人

UNIXとLINUXの違いについて調べる人
「UNIXとLINUXって似たような用語ですが、何が違うのでしょうか?それぞれ、どのような特徴があるのですか?比較しながら、わかりやすく簡潔に解説して欲しいです。」

こんな悩みを解決します。

この記事を書いている私はIT業界歴12年、うちサーバエンジニア歴6年、年収1,000万円ちょっとの金融系エンジニアです。IRIXやSolarisなどのUnixやmac、Linuxなど様々なUNIX系環境を扱ってきました。

これまでの経験を踏まえ、コマンドの解説に留まらず実務視点で利用方法を記事にしました。お役にたちましたら幸いです。

本記事の内容

1. UNIXとLINUXの比較

まずはUNIXとLINUXの特徴を並べてみます。

UNIX LINUX
 概要 ・初期のOSで今も広く使われているOS
研究所や企業目線
・パソコンでUNIXを使えるように作られた
 UNIX互換OS
エンジニア目線
 主な用途 当初は主に研究/開発用に作られ、
現在の主な用途は商用サーバ
当初はエンジニアの趣味で作られ、
現在の主な用途は商用サーバ
 商用サーバのシェア 低い/減少傾向 高い/増加傾向
 歴史
1969年〜
1991年〜
 オープンソース ×
 ライセンス AT&T社がライセンスを保持し、
許諾を受けた企業が開発
ライセンスフリー
(誰でも自由に入手・改変・再配布が可能)
 費用 ライセンス料がかかる
(一般に高い)
ライセンス料がかからない
(一般に安い、または無料)
 開発のしやすさ UNIX OSには多くの派生・亜種が存在するため、
互換性には配慮が必要
オープンで最も普及しているため、
情報も多く、開発しやすい

大雑把にいうと、UNIXは企業・団体ごとに開発されており多くの派生バージョンがあります。LINUXもその一種で、UNIXの一つと考えてOKです。

2. UNIXとLINUXの違い

以上のUNIX/LINUXの特徴の比較をもとに、UNIX/LINUXの違いについて見ていきます。まずはUNIXの問題点からLINUXが誕生した経緯を解説します。

LINUXはUNIXの問題を克服

UNIXは非常に優秀なOSですが、ライセンスや稼働するコンピュータ(RISC)が高価だったため、コストの問題によって開発者が手軽に入手できるものではありませんでした。

一方、LINUXはUNIXと同等の機能をゼロから作り直すことでライセンス・フリーを実現し、当時爆発的に普及が始まっていたパソコンで動く仕様であったことから開発者に広く受け入れられ、UNIXのシェアを一気に切り崩し、広く普及しました。

UNIXは極めて高価なため企業内でしか扱えなかったのに対し、LINUXは無料で手に入るためエンジニアや入門者に広く受け入れられました。

金融機関ではLINUXよりもUNIXが長い間使われ続けた

しかし日本の金融機関では、メインフレームに代表されるように時代の潮流よりも安定性を重視する傾向があり、LINUXへの移行に時間がかかりSolarisやHP-UXなどのUNIX系OSがしばらく使われ続けました。

現在では金融機関でもRedhatなどのLinux OSが多く使われていますが、いまだにUNIXやメインフレームも現役で使われ続けています。これは、金融機関がシステムの安定性を重視し、先端技術よりも枯れた技術を好むためです。

【近年の傾向①】Amazon AWSやRaspberry Pi、AndroidもLINUX

近年ではAmazon AWSのAmazon Linux、Rasberry PiのRaspbianなどもLINUX系のOSです。さらにAndroidのベースとなっているのもLinuxで、事実上LinuxはUNIX系OSの標準となっています。これからLinuxやUNIXを学習したいと考えている人は、LINUXベースの学習環境を作ると良いでしょう。

【近年の傾向②】一方でmacOSはUNIXベース

一方、UNIXを語る上で忘れてならないのはmacOSです。macOSは独自のOSですが、LINUXではなくUNIXベースのOSなのです。

WindowsやMacとの比較

比較のため、WindowsとMacについても同様の情報を示します。なお、現在のMacはUNIXベースになっています。

macOS WINDOWS
 概要 Appleが開発したUNIX OS パソコン用に最も普及したOS
 主な用途 オフィス・家庭用 オフィス・家庭用・商用サーバ
 歴史
2001年〜 1985年〜
 オープンソース
(一部のオープンソースを含む)
×
 ライセンス Apple社がライセンスを保持し、
購入した個人・企業のみ使用可能
Microsoft社がライセンスを保持し、
購入した個人・企業のみ使用可能
 費用 ライセンス料がかかる
(利用料のみ/OS改変は不可)
ライセンス料がかかる
(利用料のみ/OS改変は不可)
 開発のしやすさ macOSの開発者が多いため
他のUNIXとの互換性の問題は生じにくく、
開発しやすい
独自仕様だがWindowsの開発者が多いため
開発しやすい

3.UNIX/LINUXどちらを使うべき?

【結論】原則、LINUXを使いましょう。
もしUNIXを使うならmacOS一択です

これまでに述べてきた通り、UNIXは歴史が古く長く使われてきましたが、ライセンスの
問題によりコストがかさみます。この問題を克服し、よりオープンな環境としてLINUXが台頭し、事実上の標準となっています。

そのため、原則LINUXを使うと良いでしょう。一方、UNIXベースでおすすめできるのはmacOSです。

UNIXベースですが製品コンセプトが良いためシェアが高く、若い開発者も多いため公開されている情報も多いので、学習環境が良いのが特徴です。

おわりに

今回は以上です。UNIXとLINUXの違いやこれからUNIX/LINUXを学習したい方の参考になりましたら幸いです。