ITエンジニアのスキル一覧6選|本質を理解することが重要
エンジニアに必要なスキル習得のためのロードマップ
15年間、エンジニアとして働いてきました。今でこそ年収1,000万円プレイヤーになることができましたが、もし若いうちからスキルアップのためにもっと勉強していれば、職務上の失敗を防げたなとか、若くして仕事の判断や設計も違ってきたな、とか思います。
若い頃、『仕事が忙しい…』『資格は興味ない…』といって十分な勉強時間を取らなかったことは後悔しています。最悪なことに、当時は何を勉強するべきかも曖昧にして、がむしゃらに働いていました。たぶん世の中にはぼくと似た悩みを持っている方がいると思うので、そういった方向けに記事を書きます。この記事がITエンジニアのスキルアップのロードマップとなれば幸いです。
読んでほしい人
エンジニアとして今以上にスキルアップしたい/これからエンジニアとして活躍したい方
お金が全てではないですが、どの会社でもこれを学べば社内の資格手当の獲得やキャリアアップに繋がり、毎月3千円〜10万円くらいオトクになると思います。独学はたまにつらいけど、がんばりましょう!
それでは、さっそくまとめていきます。
※0円スクールという近道
ITエンジニアが学ぶべきスキルは多々ありますが、あなたがエンジニアとしての最初の1歩を踏み出すのであれば、0円スクールという手もありかと。オンラインの無料相談・無料体験で、わかりやすい説明を受けることができますのでご検討ください。
» 侍エンジニアの無料カウンセリング&無料体験はこちら
本記事の内容
ITエンジニアの必要スキル一覧【6つ挙げる】
ITエンジニアの必要スキル一覧を集めました。ITエンジニアが転職や社内での昇進に必要なスキルはここに網羅されています。
- ITスキル標準
- ITスキル標準プラス
- 組込みスキル標準
- 情報システムユーザ標準
- 共通キャリア・スキルフレームワーク
- 情報処理技術者試験
原則、1つの一覧につき1枚で紹介していきます。
(ITスキル標準プラスは分野ごとに1枚)
スキル一覧の一覧の使い方
上から下にざっと見ていただき、より詳しく知りたい一覧があれば、リンクから元資料を確認してください。
1.ITスキル基準
https://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/download_V3_2011.html
2.ITスキル標準プラス
https://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/itssplus.html
IoT
データサイエンティスト
アジャイル
3.組込みスキル標準
https://www.ipa.go.jp/files/000023848.pdf
4.情報システムユーザ標準
https://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/uiss/uiss_download_Ver2_2.html
5.共通キャリア・スキルフレームワーク
https://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/csfv1.html
6.情報処理技術者試験
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html
結論:ITスキルの本質は『枯れた技術』を習得することです
6つのITスキル一覧をふまえて、ITスキルについて分析&解説します。
ITスキルの本質はトレンドではなく「枯れた技術」にある
ITスキル一覧は、どれも古いです。ITスキル標準プラスだけは先端技術を扱っているため例外ですが、他はトレンドがあるのではなく枯れた技術なんですよね。
- ITスキル標準 →
2010年
- ITスキル標準プラス → 2020年
- 組込みスキル標準 →
2008年
- 情報システムユーザ標準 →
2010年
- 共通キャリア・スキルフレームワーク →
2014年
- 情報処理技術者試験 →
1969年〜
ですから最新の一覧を頻繁にチェックする必要はなく、気に入った一覧をバイブルのように使い続けてOKというわけです。具体的にはこんな感じ。
プロジェクトマネジメントに必要な能力
チームワーク、人間力、コミュニケーション力、ドキュメンテーション能力、管理能力
国際的にはPMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)で体系的に整理されており、新しいものではない。
開発に必要な能力
開発ガイドラインの理解、レビュー能力、管理能力
1つ1つは、どれも枯れた技術で目新しいものはないです。実務経験を積みながら体系的に学習していけば、習得できるものばかりです。これに加えて、先端技術を学ぶと最強のITエンジニアになれるという感じですね。
ただし実際に全部できる人なんてほぼいないので、組織みんなで網羅していくイメージと思った方が良いです。全部やるより、自分はどのエリアを抑えようか、というふうに絞った方が現実的です。ただし、大手IT企業で役員まで出世を目指している方は全部頭に入れる計画を立てた方が良いです。
対照的な例:WEBマーケティング
WEBマーケティングの分野では、2年もすればその手法は使えなくなるんだとか。WEB系のトレンドを追うような仕事は、枯れた技術とは対照的な世界と言えますね。ご参考までに。
【ITキャリア】どのスキルを取りにいきますか?
スキルは「幅の広さ(数)」「深さ」を組み合わせて面で考えるのが判りやすいです。これから自分が身に着けるべきスキルは、面で表すとどういうグラフになるかイメージがつきますか?
人それぞれキャリアのイメージは違いますが、私の場合は以下のように考えました。参考にしていただければ幸いです。
[私のスキルアッププラン]
- コミュニケーションよりもドキュメンテーションスキルを強化
- (プラスα)先端技術とクリエイティブ性を強化
コミュニケーションスキルよりもドキュメンテーションスキルを強化する
新型コロナで一気にリモートワークの時代に突入しました。いつでもどこでも働くには、対話型で仕事を進めるよりも、文書で仕事を進めた方がベターです。
会話をやめてドキュメントで仕事をすれば、双方が時間を合わせなくて済む
会話をやめてドキュメントで仕事をすれば、エビデンスが全て残る
会話をやめてドキュメントで仕事をすれば、人間関係のストレスが大きく軽減される
プロジェクトマネジメントなど管理系の仕事は、出世するほどコミュニケーションによるストレスが大きいんですよね。
例えばトラブルの報告や相談などの緊急性が高いものや、緊急性は低いが割り込みの仕事の連絡がごちゃ混ぜで入ってくると、ストレスが大きくコスパが悪いです。
ですから積極的にドキュメンテーション能力を磨いて、そのエリアで仕事が完結できるように持っていくのがベストと考えています。
(プラスαの話)先端技術とクリエイティブ性を強化する
ここからは枯れた技術とは別の、プラスαの話です。エンジニアなら、先端技術とクリエイティブ性を磨かなくても、本丸である枯れた技術で十分食っていけます。
ただし、これからのエンジニアには先端技術やクリエイティブ性があった方が仕事の幅が広がるし、何より面白くて付加価値の高い仕事ができます。
私の場合はエンジニア歴14年で、枯れた技術の習得についてはもう勝負がついています。
各スキルに対して、①習得できた、②習得する必要がない、③習得すべきだが習得できていないのいずれかです。本来は③が内容にキャリアアップしてこないといけなかったんですが、私がこの年になっても③を残してしまっているのは私の努力不足ですね。
若い人のスキルアップは、③を①に変えていくことです。私の場合は、もうそういう年齢ではないので、①に加えて先端技術とクリエイティブ性を磨きつつ仕事をしていきたいと考えてます。
絵でイメージするとこんな感じ
上の図でいうと、私はこれまで「システム構築&保守」の領域でスキルアップしてきました。これからは「テクノロジー」の領域(先端技術)や「ビジネス」の領域(クリエイティブ)に踏み込んでいきたいなと。これは私のようなSIerの人間にとっては範囲外でしたが、そんなこと気にする必要ありません。
個人・企業問わず、今後の仕事は各領域・各業種が融合していくイメージを持っています。従来のエンジニアの枠に囚われないスキルアップが重要になってくるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。この記事を最後まで読んでいただけた方は、成長意識の高い方だと思います。IT業界で成長していくのはハードですが、今後ワクワクすることも多いのでがんばっていきましょう!
ITスキルより大切な”成功法則”をお伝えします
IT業界を生き抜く成功法則を解説します(全部で5つあります)。
すべての成功法則を満たす仕事とは?/キャリアチェンジの具体案を提示します。
ITスキル習得後に転職する方法を解説します
転職タイミングと転職の判断ポイント
SE&SIer社員にオススメの転職先:6分野
転職先企業の見つけ方
人気記事 大手SIer転職ランキング【おすすめ企業・年収・社員評価】