【将来性なし?】 IT業界でSIerはオワコン?【技術力なし】

IT業界(SIer)

こんにちは。

SIer歴14年のエンジニアです。

金融システムの開発一本でやってきました。
今では年収1,000万円を少し超えました。

ーー これまでずっと、IT業界の変化を見てきました。

SIerって古臭い感じがして、技術力がないと思っていますか?

その通りです。でも、オワコンではないんですよね。

ネットには、WEB系=最高SIer=オワコンっていう論調が多くて。気持ちはわかりますけど、それほど単純ではないと思っています。


 

SIerの業界研究をしている人「IT業界ではSIerはもうオワコンなんだって聞きましたけど、将来性がない業界なのでしょうか。」

こんな誤解に答えます。

3分以内で読める記事ですので、お付き合いください。

本記事の内容

【将来性なし?】SIerはなぜオワコンと言われているのか

【将来性なし?】SIerはなぜオワコンと言われているのか

SI業界歴の浅い方やIT業界でも他の業種で働いていらっしゃる方の中には、SIerは時代についていけない古いビジネスなんじゃないか?と思う方は少なくないようです。

そう言われてしまう理由を考えてみました。

①だから②と言う理屈ですが、②には誤解があるように思います。

ーー 順に解説します。

オワコンと言われる理由①:
企業に歴史があり、悪く言うと古臭いイメージがある

コンピューターの商用化によって、SIerは昭和の後半に生まれました。

当時はYoutubeどころか、ITという言葉もなかった時代ですね。ちなみに、私が生まれたのもこのあたりの時代です。

最近、中学生に将来なりたい仕事についてのアンケートをとったところ、ITエンジニア・プログラマーが1位、YouTuberが3位だったそうです。

IT業界なのに歴史があり、古臭いイメージがある

私が子供の頃はプログラマーなんて人は誰も知らなくて、憧れの対象外でした。

プログラマーを目指してCとかBasicとかやっていた私は、周囲からオタク・変人扱いされたことを思い出し、時代も変わったもんだと思います。

いまITエンジニアやYouTuberが人気というのは判りますけど、SIerはちょっと雰囲気が違う、昔からの文化を引きずっているイメージがあります。

日本IBMとか東芝ソリューションとか言われても、正直新しいビジネスをやっている感じがしませんよね。

代表的なSIer

企業 設立年 社員数
日立製作所 1920年(大正9年) 34,925名
日本ユニシス 1958年(昭和33年) 4,190名
野村総合研究所(NRI) 1965年(昭和40年) 6,130名
新日鉄住金ソリューションズ 1980年(昭和55年) 3,031名
NTTデータ 1988年(昭和63年) 11,263名

1990年代後半から設立が相次ぐWEB系企業との違いは顕著です。

代表的なWEB系企業

企業 設立年 社員数
Amazonジャパン 2000年(平成12年) 非公開
(グループで約61万人)
google合同会社 1998年(平成10年) 1,300名
楽天 1997年(平成9年) 5,831名
Yahoo!JAPAN 1996年(平成8年) 6,611名
サイバーエージェント 1998年(平成10年) 1,540名

オワコンと言われる理由②:
SIerは時代の変化についていけないのではないか?

ーー 結論から言います。

これまで数十年に渡って時代の変化に適応してきたSIerは、これからも時代に応じて変化し続け、オワコン化することはないはず。

SIerは大手で歴史ある企業が多いので、変化の激しいIT業界で生き残れないのではないか?と思われるのは当然です。

特にIT業界の他の業種(WEB系のプログラマ、デザイナ、スタートアップ企業など)で働いている方は、そう思うでしょう。

代表的なのが年功序列制度。

20代でも実力があり尖っていれば活躍できるIT業界で、SIerで大活躍するのは40代、50代が中心

なんで新人で入社して15年以上も働かないと活躍できないの?!と驚かれる方も多いでしょう。

SIerは先端技術よりも経験がモノを言います

なぜかと言うと、SIerで活躍するには技術力のほか、チームワーク、チームメンバーの管理能力、提案力、顧客との交渉力、トラブル対応能力など様々なスキルが必要で、かつ社内の様々な動きも読み取れならなくてはなりません。

これらを一通り経験してマスターして活躍するのはマネージャークラスであり、一般的なサラリーマンと同様に40代、50代となるのが普通です。

また「アメリカにSIerはいない。日本でもオワコン化するに決まってる」とお考えになる方もいますね。

アメリカ企業が日本企業よりも先進的な仕事を行っているからSIerが不要で、やがて日本でも同様にSIerがオワコン化するというのですが、これも勘違いです。

アメリカにSIer日本と比べてほとんどSIerがいない理由は、日米の会社組織の作り方の違いが原因です

アメリカの会社の社員は横並びではなく、それぞれが専門性を持って働いています。

保険会社や大手スーパーなどでも本社のシステム部門にシステム構築のプロフェッショナルがいて、日本ではSIerがやる仕事も社内でやってしまうのです。

アメリカには終身雇用制度がなく、人材が流動的ですから、企業は必要な分野のプロフェッショナルを直接雇います。

一方で日本企業は終身雇用制度のため人材の流動性が低いことを前提とした仕事の進め方をします。

そのため、自社のコアビジネスと関連の低い業務については人材確保が難しく、専門性の高いシステム業務を行うことを自社で行うことを嫌います。

こうした理由から、日本ではシステム構築は外部のSIerに委託するのが一般的です。

つまり日米のシステム開発の違いの本質はSIをSIerが行うか、個別のユーザ企業が行うかという違いだけなんですよね

もし将来、日本社会も終身雇用が崩れ、アメリカ型の会社組織が増えても、雇用主がSIerからユーザ企業に変わるだけです。

特にSIerが得意とする大規模システムの構築は付加価値が高く、今後なくなる仕事とは思えないですね。

【オワコンではない】実はSIerは将来性が高い3つの理由

【技術力よりマネジメント力】SIerはシステム構築の司令塔

【技術力よりマネジメント力】SIerはシステム構築の司令塔

サッカーを思い浮かべてください。

チームプレイですから、司令塔となる人が必要ですね。

同様に、大規模・中規模システムは必ずSIerが司令塔としてマネジメントして作っています

サッカーは11人で1試合2時間程度ですが、システム構築の場合は、大きなプロジェクトになると数百人が毎日一日中その仕事をするのです。

いったんプロジェクトが始まると、子会社や外部のSIerから下請け・孫請け、というように様々な会社から様々な能力・技術力を持ったエンジニアが集まります。

ーー そして、ピラミッド型のチームができます。

SIerの重要な仕事は、これらのエンジニアの司令塔となって、それぞれの担当のエンジニアがお客様の満足のいくシステムを作るために、エネルギーを注げるよう「仕切り」をすることです。

ーー ですから技術力は二の次なのです。

数百人をマネジメントする業務ですから、毎日様々なトラブルに見舞われます。

毎日が判断・決断の日々です。判断・決断には経験がかなり有効で、トラブルの都度深く考えるのではなく、過去のマネジメント経験からアタリを付けて仕事を捌いている部分もかなりあります。

これが年功序列の仕組みにマッチしていて、活躍できるのが(マネジメント経験が蓄積する)40代、50代になる理由です。

クラウドがあればSIerは不要?

今の時代、小規模システムならクラウドサービスを使って素早く構築できます。

つまりクラウドがあればSIerは不要では?と思うかもしれません。

クラウドサービスを提供しているamazonなどの会社は、SIerに作らせたネットワークなどのインフラ基盤を使っているので、実はこの場合も意識しないで済むだけで、間接的にSIerが仕事をしているのです。

SIerの仕事は技術を扱うのではなく、
技術を扱う人(=エンジニア)をまとめてサッカーよりずっと大きなゲームを動かします。

SIerなしで大規模システムは作れない

SIerなしで大規模システムは作れない

SIerが作っているシステムの例を挙げてみます。

  • 銀行のATMやオンラインバンキング
  • 電気・ガス・水道の供給システム
  • トヨタなどの製造業の生産管理
  • 証券取引所での売買システム
  • Amazon,楽天などのEコマース
  • ディズニーランドなどのテーマパークを動かすシステム

思い浮かぶ大きなシステムはなんでもSIerが作っていると言っても過言ではないでしょう。

今の時代、大きなビジネスの裏には必ずシステムが動いており、システム構築はSIerが担っています。

確かにAIなど特定の先端分野やチャレンジしたい分野ではスタートアップ企業の製品が入ることもありますが、それも含めてシステムをトータルコーディネートするのがSIerの仕事です(SIer+コンサル会社というケースもあります)。

SIerの業務はAIで代替することは難しい

人を扱う仕事ですから、コミュニケーションを取ったり、時に顔色を伺ったり、交渉をしたりと、いずれもAIによる代替が難しい業務です。

AI化が進めば、それだけプロジェクトメンバーが少ない小さなピラミッドのチームで仕事が進むし、プロジェクト管理が楽になった分だけこれまでよりも大きなプロジェクトが成立するでしょう。

どちらのケースでも、SIerの司令塔としての役割はまだまだ続きそうです。

SI業界構造を表す「ピラミッド」についての解説

googleでSIerを調べると、業界構造を表すピラミッドが出てきます。でもこれ、ちょっと違うんです。実際はこうです↓

SI業界のピラミッド

大手SIerは上流工程を担当しますが、下流工程についても円滑に進むように計画を立て、レビューを行い責任を持ちます。

一方、上流工程を円滑に行うためにプロジェクトによってはコンサルティングファームを入れることもありますが、コンサルティングファームが下流工程まで見ることはまずないです。

現場ではお互いの役割が干渉し合わないように分断されているのではなく、お互いに重複し、補完し合う形のピラミッドなのです。

IT業界だと未来が不安な方向けの記事

まとめ:
システム構築の仕事は無くならない!

SIerの仕事は、テクノロジーではなく人を動かすこと(=プロジェクトマネジメント)に本質があります

SIerにはシステム構築を通じて、新たなテクノロジーを導入しビジネスを加速させる役割があります↓

そして今後テクノロジーがどれだけ進化しても、新技術を組み合わせて、時代に合ったシステムを構築するSIerのミッションは、顧客から必要とされ続けるはずです

オワコンSIerを抜け出す方法

オワコンSIerを抜け出す方法

一般論はここまでです。
残念ですが、あなたの務める会社に将来性があるとは限りません。

私の勤務先のSIerも昔は環境が非常に悪く、月の残業は120時間以上でした
誰かに褒められるわけでもなく、終わらないタスクと格闘する毎日。。

しかし今では残業ゼロ ーー変化できる組織だったのです

おかげで高級ジムに通い、3度の食事を十分に気遣い、健康的な毎日を過ごせるようになりました。仕事に追われて、荒みきっていた以前とは大違いです。

金融系SIerのため仕事の付加価値が非常に高く、給料は仕事の内容以上にいただいていると思います

当然、毎日リモートワークです。最近では、ジムのビジネスラウンジから一日の仕事がこなせる環境が整いました。控えめに言って、最高の環境です

今のあなたはどうでしょうか。時間に追われ、ストレスに押しつぶされそうな日々を過ごしていませんか?

オワコンSIerを抜け出すには、戦略的な転職が必要

おすすめの転職エージェントを3つ挙げます。相談は無料ですので、具体的にキャリア相談するのがおすすめです。

今の仕事では何が不安・不満か?どのようなキャリアプランの見直しをしたいか等、頭の整理を手伝ってもらうだけでも大きな価値がありますよ

会社に身を委ねて、自分で自分の将来を決めないのはNGです。

  • AXIS ※ITコンサルや最上位SIerなど上流工程に強みのあるエージェント
  • doda ※取り扱い求人数が多く、担当エージェントの質が高い
  • レバテックキャリア ※SIだけでなくWEB系企業への転職も一緒に検討したい人向け

今回は以上です。参考になりましたら幸いです。

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