アプリケーションエンジニアとは|やりがい,志望動機,他職種との違いを解説

IT業界(SIer)

アプリケーションエンジニアとは何か知りたい人

アプリケーションエンジニアについて調べている人
「アプリケーションエンジニアとは、どんな仕事だろう。アプリケーションエンジニアのやりがいやアプリケーションエンジニアを目指す人の志望動機はどのようなものがある?。」

こんな疑問に答えます。

この記事を書いている私は、システムエンジニア歴13年の金融系エンジニア。職歴のうち6年はアプリケーションエンジニアをしており、年収は1,000万円ほど。

IT業界について調べている就職希望者・転職希望者の方向けに、私の経験を踏まえて解説してみたいと思います。

本記事の内容



1.アプリケーションエンジニアとは

アプリケーションエンジニアとは

アプリケーションエンジニアの最も基本的な仕事は、お客様の求めるシステムを実現するための機能(プログラム)を開発して納品することです。

例えば、私たちが日頃使っているgoogleの開発現場を例に解説してみます(ざっくりとしたイメージです)。

私たちが使う検索エンジンは、私達の目には見えませんが、一つの大きなシステムです。システムを各担当エンジニアの役割で分解してみます(以下、①と②)。

  • ① 検索機能や、文字入力の補完機能
      お客様が使う機能はアプリケーションエンジニアが担当
  • ② 検索を早くするために同時に多くの処理が可能なサーバやネットワークを設計
      システムを動かすための機能はインフラエンジニアが担当

アプリケーションエンジニアは、検索機能などお客様が使う機能を開発するのが主な仕事です。

このほか、文字入力の補完条件を過去の検索履歴を集計して計算したり、お客様が直接使わない裏の処理もありますが、こうした見えない検索エンジンの機能も含めてアプリケーションエンジニアが開発します。

なお、インフラエンジニアについては以下の記事を参照ください。

2.アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの違い

アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの違い

googleの例ように、検索などの機能はアプリケーションエンジニアが開発し、サーバやネットワークはインフラエンジニアが設計します。

一方、システムエンジニアはこれらの総称でして、アプリケーションエンジニアもインフラエンジニアもシステムエンジニアの一種です。

3.ベテランのアプリケーションエンジニアの仕事内容

アプリケーションエンジニアの上級職

アプリケーションの開発は、お客様がどんな機能が欲しいのかをヒアリングします。この時、お客様自身が認識していない潜在的なニーズもひき出させるのがベストです。

単に言われた通りのアプリケーションを開発するだけでなく、「何を作るのがより良いか」を考えるのは高度な業務です。これは、経験豊富な上級のアプリケーションエンジニアが担当するケースもありますが、アクセンチュアなどのIT分野に強みを持つコンサルティング・ファームがプロジェクトに参画して担当するケースもあります。

いずれのケースでも、アプリケーションエンジニア出身のプロジェクトマネージャが音頭をとって、各分野のシステムエンジニアが協力し合ってシステムを作っていきます。

プロジェクトマネージャがインフラなどのアプリケーション以外の要素も含めて、取りまとめてシステムを作り上げるのです。

こんな流れです。

  • STEP1
     お客様からシステム開発を依頼される
  • STEP2
     プロジェクトマネージャが様々なエンジニアと一緒にシステム開発の全体像を描く
  • STEP3
     アプリケーション開発を行いつつ、インフラ設計部分を社内でインフラエンジニアに開発依頼する

プロジェクトマネージャになるような優秀なアプリケーションエンジニアは、アプリケーションもインフラも両方の面倒を見れなくてはならないのです。

とても重要な仕事ですから、これができると年収がグッと上がるわけです。

もちろんインフラエンジニアの中にも優秀な人がいて、色々なシステムのインフラを横断的にマネジメントしており、こういう人も年収がグッと上がります。

アプリケーションエンジニアはプロジェクトを円滑に進められる人、インフラエンジニアはプロジェクトを横断して広く見られる人が一番評価されるのです。

3.やりがい/志望動機

やりがい/志望動機

最後に、これからIT業界への就職・転職を目指す方に向けて、アプリケーションエンジニアのやりがい/志望動機について述べたいと思います。

やりがい

アプリケーションエンジニアのやりがいについて。やはりお客様が直接使う機能ですから、自分の仕事の完成度が顧客満足に直結する点でしょう。評価に繋がりやすいため、年収も上がりやすいです。

10年・20年先までのキャリアを考えた時、プロジェクト全体を統括するプロジェクトマネージャを目指せます。

志望動機

ITエンジニアはチームプレイですが、プロジェクトマネージャはその中心人物です。技術にとどまらない広い視野、高度なコミュニケーション能力、責任感の大きさなど多くのものを求められますので、
優秀なプロジェクトマネージャを目指すことによって、長期に渡って人として成長し続けられるという事も志望動機になるのではないでしょうか。

もちろん志望動機はなぜその会社のエンジニアとして働きたいのかが重要です。会社の事業内容を踏まえたものにアレンジしてくださいね。

今回は以上です。

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