地銀ランキング2020|3つの戦略と売上・年収・評価ランキング

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この記事は、地銀のまとめです。地銀への就職・転職を希望する方が優良企業を選ぶことができるよう、地銀の一覧をランキング形式で紹介します。

本記事の内容

地銀はずっと地域経済を支えてきた

ずっと地域経済を支えてきた

地銀は地域経済を支えるです。その歴史は古く、明治時代に遡ります。

19+63=82

例えば長野を代表する地銀の八十二銀行は、設立明治10年の第十九国立銀行と、同11年の第六十三銀行が前身です。

監督官庁の影響は大きい

合併当時は第一次世界大戦後の慢性不況と世界恐慌による生糸価格の暴落のさなかで、大蔵省の「一県一行主義」と呼ばれる政策によって、半ば強制的に地銀は統廃合されました。

今も昔も、地銀は経済環境の変化と監督官庁の影響を受けやすい業態と言えますね。

赤字が慢性化している地銀経営

赤字が慢性化している地銀経営

2019年3月期には約100行ある地銀の4割強が本業赤字に陥っていて、一部の地銀では赤字体質が慢性化しています。

問題の本質はビジネスモデルの陳腐化

地銀の業績悪化の原因は、マイナス金利政策によって金利が低下したことで経営環境が悪化したためと言われますが、それは本質ではないと思いますね。

個人や企業からお金を集めて、融資が焦げ付くリスクの低いところに貸し出して金利の差益を得るのが銀行業のビジネスモデルですが、このビジネスモデルは既に陳腐化しています。

そもそも銀行は必要なくなりつつある

そもそも銀行は必要なくなりつつある

銀行間の健全な競争や、テクノロジーの進化とともに効率化が促されるため、金利差益がどんどん縮小していくのは当然のことです。

これは競争とテクノロジーの進化によって、畑から多くの農作物が取れるようになったり、本・新聞など有料が当たり前だった情報がWEBやフリーペーパーの登場によって無料になるのと同じで、時代の流れですからやむを得ません。

地銀が再び必要とされるための3つの戦略

地銀が再び必要とされるための3つの戦略

地銀が再び必要とされるためには、この古いビジネスモデルから脱却しなくてはなりません。

地銀はこれからが本番

今後地銀が生き残る戦略はいくらでもあります。具体的な例を3つ挙げます。

  • 海外進出する
  • 貸し出しリスクをとる
  • 異業種とコラボする

海外進出する

海外案件に融資する戦略です。銀行の中でもメガバンクが得意とする戦略で、韓国のサムスングループなど高収益企業への融資を増やしています。サムスンは大きすぎて、韓国の銀行には支えられないから成り立つビジネスですね。

具体例として、三菱UFJ銀行のバランスシートをみておきます。融資残高のうち、国内と国外の占める割合がほぼ同じ水準になるまで海外シフトが進んでいることが判ります。

三菱UFJ銀行

出典:三菱UFJ銀行 決算ハイライト 

 

貸し出しリスクをとる

銀行はリスクのある融資先にはお金を貸しません。でも高金利がとれるなら、本来貸してもいいはずですよね。

これを実践したのがスルガ銀行です。個人へ融資する場合、「勤続年数」を条件としないよう融資条件を緩和したり、住宅ローンを利用できない顧客にも利用可能な新サービスを提供するなど革新的な地銀経営で話題となりましたが、過度なノルマによる不正融資が横行した結果「かぼちゃの馬車」事件は大きな社会問題となりました。

バカはリスクを取ってはいけない

スルガ銀行のかぼちゃの馬車 不正融資事件の教訓は、「バカはリスクを取ってはいけない」というもの。これは個人が株式投資やFX、あるいは競輪競馬で資産を失うのと本質は同じです。

リスクを取ればとるほど、高度なリスク管理能力が無くてはうまくいきません。スルガ銀行の例では現場の社員もマネジメント層や経営者もリスク管理ができていなかったわけです。

今ではスルガ銀行の不動産融資はピーク時の3割にまで落ち込んだそうです。つまり再発防止策として、リスクを取らない道を選んだわけですね。

リスクをとること自体が悪ではないのです。ソフトバンクやユニクロのように、一代で急成長した企業はみなリスクを取っています。リスクを取れるだけ優秀な組織か、そうでないのかが問われます

異業種とコラボする

異業種と地域金融業が相乗効果を発揮できれば、これまでにない付加価値のあるサービスを提供できます。

最も安直なのは、SBIとの業務提携です。SBIグループは証券ITの企業であり、地銀救済のため4つの地銀とすでに資本提携までしましたから、渡りに船といったところでしょうか。

しかしこれではSBIに主導権を握られっぱなしですし、地銀が知恵を絞って活路を開いているとは言えません。今後どのようなビジネス展開になるかにかかっています。

地銀の将来性まとめ

ここまでのまとめです。

  • 再編とITの高度な活用による業務効率化が求められている
  • 海外進出や異業種との連携による市場開拓が必要である
  • 十分にできなければ、その地銀には将来性がない

地銀ランキング2020

地銀 企業ランキング2020

3つの視点で企業をランキング化します

本記事では以下の3つの視点で地銀の企業を評価し、ランキング形式で企業を分析していきたいと思います。

[本記事の3つのランキング]

  • 1. 企業の安定性
  • 2. 社員の平均年収
  • 3. 社員による自社評価

企業の安定性

会社の売上から、企業の安定性をランキング形式で紹介します。

社員の平均年収

就職・転職を検討する際、会社の平均年収は最も気になる情報です。
上場企業が公開している情報から、社員の平均年収を見ていきます。
特に日本企業は年功序列の傾向があるため、会社の平均年齢が上がれば社員の平均年収も上がることが一般的なため、社員の平均年齢も合わせて掲載します。

社員による自社評価

OpenWorkに投稿された社員による自社の評価を見ていきます。
実際に働いている人の統計的な評価というのは、かなり有効な指標だと思いますので、ぜひ参考にして見てください。

地銀企業の安定性ランキング

  1. 横浜銀行3054.62億円 (4815 人)
  2. 千葉銀行2386.16億円 (4420 人)
  3. 静岡銀行2357.36億円 (3947 人)
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  4. 福岡銀行1715.13億円 (4582 人)
  5. 常陽銀行1676.92億円 (3714 人)
  6. 八十二銀行1611.84億円 (3713 人)
  7. スルガ銀行1396.35億円 (1952 人)
  8. 西日本シティ銀行1378.78億円 (3492 人)
  9. 京都銀行1335.39億円 (3646 人)
  10. 中国銀行1286.21億円 (3321 人)
  11. 伊予銀行1262.86億円 (3147 人)
  12. 広島銀行1212.38億円 (3478 人)
  13. 大垣共立銀行1170.51億円 (3585 人)
  14. 七十七銀行1094.83億円 (2888 人)
  15. 十六銀行1050.86億円 (3057 人)
  16. 滋賀銀行985.58億円 (2290 人)
  17. 北陸銀行980.37億円 (2927 人)
  18. 山陰合同銀行978.33億円 (2221 人)
  19. 百五銀行858.47億円 (2975 人)
  20. 北海道銀行822.78億円 (2456 人)
  21. 南都銀行815.81億円 (2660 人)
  22. 鹿児島銀行781.43億円 (2299 人)
  23. 武蔵野銀行778.58億円 (2248 人)
  24. 百十四銀行771.96億円 (2396 人)
  25. 東邦銀行724.97億円 (2165 人)
  26. 阿波銀行703.23億円 (1344 人)
  27. 北國銀行671.14億円 (1834 人)
  28. 大分銀行616.96億円 (1867 人)
  29. 沖縄銀行535.07億円 (1512 人)
  30. 宮崎銀行534.44億円 (1586 人)
  31. 山梨中央銀行523.53億円 (1710 人)
  32. 千葉興業銀行508.31億円 (1464 人)
  33. 北越銀行486.93億円 (–)
  34. 岩手銀行485.2億円 (1565 人)
  35. 十八銀行476.64億円 (1445 人)
  36. 山形銀行473.54億円 (1361 人)
  37. 佐賀銀行466.64億円 (1516 人)
  38. 四国銀行452.27億円 (1372 人)
  39. 秋田銀行451.63億円 (1429 人)
  40. 青森銀行429.84億円 (1367 人)
  41. みちのく銀行421.11億円 (1377 人)
  42. 福井銀行415.99億円 (1471 人)
  43. 清水銀行286.75億円 (1006 人)
  44. 北都銀行239.42億円 (839 人)
  45. 但馬銀行165.52億円 (738 人)
  46. 鳥取銀行142.56億円 (705 人)
  47. 東北銀行138.4億円 (630 人)
  48. 富山銀行90.88億円 (317 人)

地銀社員の平均年収

  1. 静岡銀行746.1 万円 (38.4 歳)
  2. スルガ銀行729.2 万円 (42.4 歳)
  3. 千葉銀行729.0 万円 (38.6 歳)
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  4. 七十七銀行697.2 万円 (38.5 歳)
  5. 阿波銀行694.3 万円 (41.2 歳)
  6. 百五銀行685.2 万円 (40.3 歳)
  7. 福岡銀行679.4 万円 (37.5 歳)
  8. 伊予銀行669.0 万円 (37.2 歳)
  9. 滋賀銀行668.2 万円 (37.7 歳)
  10. 広島銀行657.2 万円 (39.7 歳)
  11. 京都銀行657.2 万円 (36.6 歳)
  12. 十六銀行656.6 万円 (39.5 歳)
  13. 八十二銀行654.6 万円 (41.5 歳)
  14. 岩手銀行654.4 万円 (38.4 歳)
  15. 山陰合同銀行651.4 万円 (40.3 歳)
  16. 中国銀行647.4 万円 (38.1 歳)
  17. 北國銀行645.7 万円 (41.1 歳)
  18. 山形銀行636.7 万円 (39.8 歳)
  19. 山梨中央銀行635.2 万円 (38.0 歳)
  20. 秋田銀行631.8 万円 (39.0 歳)
  21. 南都銀行628.3 万円 (38.4 歳)
  22. 清水銀行620.5 万円 (39.2 歳)
  23. 百十四銀行620.3 万円 (39.4 歳)
  24. 東邦銀行618.9 万円 (40.0 歳)
  25. 青森銀行618.7 万円 (40.9 歳)
  26. 四国銀行618.0 万円 (38.7 歳)
  27. 武蔵野銀行617.6 万円 (40.1 歳)
  28. 大垣共立銀行613.5 万円 (36.3 歳)
  29. 十八銀行612.4 万円 (39.6 歳)
  30. 大分銀行602.7 万円 (37.5 歳)
  31. 宮崎銀行601.8 万円 (38.2 歳)
  32. 北陸銀行601.5 万円 (38.9 歳)
  33. 千葉興業銀行598.9 万円 (37.8 歳)
  34. 佐賀銀行588.8 万円 (40.1 歳)
  35. みちのく銀行577.5 万円 (40.4 歳)
  36. 北海道銀行551.8 万円 (38.0 歳)
  37. 福井銀行551.3 万円 (39.3 歳)
  38. 沖縄銀行549.2 万円 (37.9 歳)
  39. 富山銀行528.6 万円 (41.5 歳)
  40. 東北銀行506.5 万円 (39.5 歳)
  41. 鳥取銀行486.5 万円 (37.3 歳)
  42. 但馬銀行484.9 万円 (36.0 歳)
  43. 北都銀行480.1 万円 (39.1 歳)

地銀社員による自社評価

社員による自社評価

  1. 宮崎銀行3.80
  2. 福井銀行3.46
  3. 沖縄銀行3.43
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  4. 北國銀行3.42
  5. 北越銀行3.23
  6. 八十二銀行3.22
  7. 広島銀行3.21
  8. 北海道銀行3.18
  9. 四国銀行3.17
  10. 伊予銀行3.15
  11. 滋賀銀行3.15
  12. 荘内銀行3.15
  13. 鹿児島銀行3.14
  14. 百五銀行3.14
  15. 千葉銀行3.12
  16. 第四銀行3.12
  17. 秋田銀行3.11
  18. 山形銀行3.10
  19. 山陰合同銀行3.08
  20. みちのく銀行3.07
  21. 七十七銀行3.06
  22. 群馬銀行3.06
  23. 福岡銀行3.05
  24. 北陸銀行3.05
  25. 鳥取銀行3.05
  26. 東北銀行3.02
  27. スルガ銀行3.01
  28. 筑邦銀行3.00
  29. 横浜銀行3.00
  30. 十八銀行2.99
  31. 肥後銀行2.99
  32. 岩手銀行2.99
  33. 中国銀行2.97
  34. 千葉興業銀行2.97
  35. 常陽銀行2.97
  36. 足利銀行2.96
  37. 大分銀行2.96
  38. 山梨中央銀行2.96
  39. 関西みらい銀行2.95
  40. 静岡銀行2.95
  41. 東邦銀行2.95
  42. 京都銀行2.94
  43. 武蔵野銀行2.94
  44. 北九州銀行2.92
  45. 西日本シティ銀行2.92
  46. 北都銀行2.91
  47. 青森銀行2.91
  48. 紀陽銀行2.90
  49. 親和銀行2.88
  50. 南都銀行2.88
  51. 清水銀行2.85
  52. 大垣共立銀行2.85
  53. きらぼし銀行2.84
  54. 山口銀行2.82
  55. 百十四銀行2.80
  56. 富山銀行2.80
  57. 池田泉州銀行2.79
  58. 佐賀銀行2.76
  59. 阿波銀行2.76
  60. 十六銀行2.72
  61. 筑波銀行2.48
  62. 但馬銀行2.46

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