プラットフォームとは | 曖昧なIT用語の解説

用語解説

プラットフォームとは何か

プラットフォームとは何か調べる人
「プラットフォームの意味がよくわかりません。どういう使い方をするのでしょうか。わかりやすく教えて欲しい。」

こんな悩みを解決します。

「プラットフォーム」は、曖昧なIT用語の一つです。一方、プラットフォームは元来、「基盤」や「土台」と言う意味があります。

IT業界には「基盤」「土台」となる多種多様な技術やサービスが存在するため、IT用語として「プラットフォーム」という言葉を使う場合、意味を捉えるのがとても難しいです。本記事では5つの用例から、「プラットフォーム」の意味を解説していきます。

本記事の内容

用例1:クロスプラットフォームとは


クロスプラットフォームとは、異なるプラットフォーム間で同一のアプリケーションが動くことを示す用語です。マルチプラットフォームとも呼ばれます。

当初、プラットフォームとは狭義の意味で、プラットフォーム=OSのことを示しました。LinuxやWindows、Macで動くアプリケーションがクロスプラットフォームと呼ばれます。最近では、iOSやAndroidなどのモバイルとPCの間で共通で動くアプリケーションのことを示すことが多いです。この場合、プラットフォーム=PC&スマホとなります。

用例2:プラットフォーム戦略とは

かつてSonyが得意とした囲い込み戦略の現代版がプラットフォーム戦略です。同一プラットフォーム上に様々な商品やサービスを並べて提供します。現代版の囲い込み戦略であるプラットフォーム戦略を2つ紹介します。

  • フリー戦略
  • API戦略

フリー戦略

グーグルがフリーで多くの充実したサービスを提供するのをはじめ、Facebook、Line、ウィキペディア、ブログ、ゲームに到るまで様々なWEBサービスが無料提供される世の中です。これらは自社の展開するプラットフォームへの参加をお手軽にする戦略で、より多くの人に使ってもらうことを優先しサービス料の回収を後回しにする戦略と言えます。

フリーには大きく四つのビジネスモデルが存在し、①無料の商品で客を呼びこみ、他の利益商品を売る「直接的内部相互補助」、②広告主からお金をもらい、商品を安く売る「三者間市場」、③無料ユーザーの一部に有料のプレミアム版を売る「フリーミアム」、④金銭でなく注目や評判などを対価として商品を売る「非貨幣市場」があります。

デジタル世界では、近い将来に必要となるコストをもとに価格を決め、価格低下に伴う需要増とコスト低減により、利益を上げることが可能となる。

デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になるが、フリーからもお金儲けはできる。創造的にも破壊的にもなり得るこのフリーという過激な価格を味方につけることができるかどうかがフリー戦略の正否の鍵となっています。

API戦略

APIとは、「ソフトウェアの機能を別のソフトウェアやサービスなどと共有する仕組み」のことです。例えば、APIを用いることで「Google マップ」といった他社のサービスを、自社のサービスの一部として組み込み、利用することができます。

APIを公開する企業は世界的に増加傾向にあり、試算によるとその市場規模は2兆2000億ドル(約250兆円)にも達します。

複数のAPIを組み合わせるだけで、新しいサービスを生み出すことができます。一見囲い込みとは真逆のオープンな仕組みですが、サービスが他社のAPIに依存するようになるため、APIそのものがプラットフォームのインターフェースになっているのです。

用例3:プラットフォームサービスとは

プラットフォームサービスとは、プラットフォーム=インフラの意味でインフラを提供するサービスを指します。ここで言う”インフラ”は道路など実体としてのインフラから、サーバ・通信・ネットワーク・仮想のインフラまで様々です。こうした様々なプラットフォームサービスには、次のようなものがあります。

  • IaaS・・・Infrastructure as a Service
  • PaaS・・・Platform as a Service
  • MaaS・・・Mobility as a Service

Iaas・・・Infrastructure as a Service

ITサービスを支えるシステムインフラ(仮想サーバ、OS、ハードディスク、ネットワークスイッチ、ファイアウォール)をインターネット上のサービスとして提供するクラウドサービスのことを指します。SaaSやPaaSなどよりもインフラ設計の自由度が高く、各種インフラのスペックやOSを自由に組み合わせて選択することができます。一方、インフラ設計・運用を自社で行わなくてはなりません。加えて、セキュリティ対策も重要となります。

Paas・・・Platform as a Service

サービスを提供するための各種アプリケーションを実行する環境(データベース、WEBサーバ、アプリケーションサーバ、各種ミドルウェアなど)が提供されるサービスのことを指します。アプリケーションの開発・運用に特化できますが、提供される実行環境の制約を受けるため、IaaSと比べて開発の自由度は下がります。

Maas・・・Mobility as a Service

MaaSとは、従来のマイカーや自転車、公共交通機関などの交通手段をモノで提供するのではなく、サービスとして提供するという新しい概念です。MaaSの普及を見据えて、自動車業界、行政、公共交通機関が入り乱れてさまざま実証実験を行うなど、新しいMaaSの姿を模索する動きが激しくなっています。MaaSはクルマ社会が生み出したさまざまな課題を解決するためのプラットフォームとして機能します。

用例4:プラットフォーマーとは

プラットフォーマーとは、主に巨大プラットフォームを提供するGAFAのことを示す用語です。

アップル、グーグルが神になる日

  • ネットとリアルが融合するIoTを実現させるうえで、BLEという無線通信が注目されている。
  • アップルが開発した、近距離での位置情報検出技術「iビーコン」によって、事業者は自分たちが設置したビーコン付近において、ユーザーがいつ、どこで、どれくらいの頻度で、どのくらいの期間滞在し、何を購入したかを把握できる。
  • アップルやグーグルといったプラットフォーム企業は、あらゆる分野においてリアルとネットを同期するための仕組みをつくり上げようとしている。

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

  • グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの「四騎士」は世界のあり方を大きく変えた。その影響を避けることはできない。テクノロジーに興味がなくとも、「四騎士」を理解することは、デジタル時代の今後を生き抜くために不可欠である。
  • 四騎士は、差別化した製品、大きなビジョン、高い好感度、膨大なデータとそれを活用するAIという点で、大きな成功を収めている。
  • グローバル化した四騎士以後の世界では、超優秀な人材のチャンスが増える一方で、「凡人」は苦戦を強いられることになる。

用例5:プラットフォームビジネスとは

プラットフォームの教科書

  • プラットフォームビジネスは、補完プレイヤーの活動があって初めて価値を持つ。「ネットワーク効果」「先発優位」「規模の効果」などの原理を内包しているため、従来のビジネスに比べて、一人勝ちしやすい。
  • プラットフォームビジネスでは、「先発優位」が働く。
  • プラットフォームビジネスは、ある一定規模を超えるまでの立ち上がりが非常に難しく、マルチホーミングやスイッチングコストなどの要因によって一人勝ちしづらい領域も存在する。

プラットフォーム・レボリューション

  • プラットフォーム・ビジネスは、自分たちがコントロールしていない資源を用いて価値を創造するので、非常にすばやく成長できる。
  • プラットフォームの基本構造は、参加者+価値単位+フィルターだ。
  • 立ち上げにおいてどのような戦略をとるにしても、プラットフォーム企業はプッシュ(広告や広報)よりプル(口コミ)を重視するべきだ。
  • プラットフォームでは収益化する際、誰に課金するのかをよく考えなければならない。
  • プラットフォーム革命は、予測不能な形で私たちの世界を様変わりさせるだろう。その課題に対して、私たちは創造的かつ人道的な対応をしなければならない。

amazon 世界最先端の戦略がわかる

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