Macでllコマンドが使えない理由と設定方法

Mac シェル/bash

こんにちは。

普段はIT業界についてのブログを執筆してるエンジニアです。
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今回は、Macについての解説記事です。

$ ll
bash: ll: command not found
Macでllコマンドが使えない人

Macでllコマンドが使えない人
「Macを買いました。ターミナルを開いて、llと打っても、↑の画面のように「command not found」となってしまいます。Macではllコマンドが使えないのでしょうか?」

こんな悩みを解決します。

この記事を書いている私はIT業界歴12年、うちサーバエンジニア歴6年、年収1,000万円ちょっとの金融系エンジニアです。IRIXやSolarisなどのUnixやMac、Linuxなど様々なUNIX系環境を扱ってきました。

これまでの経験を踏まえ、コマンドの解説に留まらず実務視点で利用方法を記事にしました。お役にたちましたら幸いです。

llの実態は、ls -lの別名です

llの正体はコマンドではなく、エイリアスというbashの機能でls -lに別名をつけているだけなのです。下記のようにエイリアスを定義すれば、Macでもllを実行することができます。

$ alias ll='ls -l'
$ ll
file1.txt
file2.txt
file3.txt

色付きのllを設定する方法

色付きの結果を得たいなら、Gオプションも合わせて設定します。

$ alias ll='ls -lG'
$ ll
file1.txt
file2.txt
file3.txt

llの設定方法

ターミナルを開くたびにalias設定をするのはイマイチですから、bash起動時にalias設定が読み込まれるように修正します。やり方は、.bashrcに追記するだけです。

$ vi ~/.bashrc     →aliasの設定
《alias ll='ls -lG'を最終行に追記する》
$ source ~/.bashrc   →alias設定の読み込み
$ ll
file1.txt
file2.txt
file3.txt

これで起動時に自動的にalias設定が読み込まれるようになります。

エンジニア視点で注意すべきこと

llは便利なショートカットですが、デフォルト状態のMacでは使えないなど、状況に応じて環境依存が問題となります。

コマンドを手打ちする場合には問題となりませんが、シェルスクリプトを作成する場合には将来のマイグレーションに備えて、llではなくls -lと記述しておいた方が無難でしょう。

不必要なエイリアスを使わないようにプログラムをコーディングすれば、動作環境の違いによる影響を回避することができます。

おわりに

今回は以上です。llとはls -lのエイリアスだという説明とその設定方法でした。参考になりますと幸いです。