データベース企業ランキング|おすすめ企業・年収・社員の満足度・残業時間
「業界大手の日本オラクルの平均年収は1,069.4万円か〜。。データベース企業の将来性ってどうなんだろう?」
こういった疑問に答えます。
釈迦に説法かも…ですが、現在のデータベース業界にはRDBとNoSQLの2種類の製品に分かれています。
- RDB:複雑なデータの関係性を処理できるように設計された、構造化データを扱うデータベース
- NoSQL:RDBとは異なる形式で構造化されたデータや、構造化されていないデータも扱える
本記事では、それぞれの製品を出す企業の将来性を考えたうえで、データベース業界で最も良い転職先を考えてみたいと思います。
ビックデータ時代のトレンドはRDBとNoSQLのどちら?
RDB/NoSQLの使われ方を調査しました
以下は、ビッグデータを扱う企業がRDBとNoSQLどちらのデータベースを利用しているのかを調査したレポートの抜粋です。
結果を見ると、多くの企業がRDBとNoSQLを併用していることが判ります。
Database Evolution: SQL or NoSQL in the Age of Big Data
(データベースの進化:ビッグデータ時代におけるSQLとNoSQL)
出典:Cockroach Labs
これまで伝統的なRDBを使っていた企業も、ビックデータを扱うことをきっかけにNoSQLを併用していく傾向が見て取れます。よって、ビックデータ時代のデータベースは、RDB/NoSQL両方に将来性があります。
データベース製品人気ランキング
続いて、現場でのデータベス製品の人気ランキングを見ていきます。使いやすく、人気のある製品を出しているデータベース企業の方が有望だからです。
以下は、TECH+が発表したデータベース製品人気ランキングから、主なDB製品とその日本法人をリストアップしたものです。
出典:TECH+
[主なDB製品]
- 製品企業(日本法人)
- 1位:Oracle日本オラクル
- 2位:MySQL日本オラクル
- 3位:Microsoft SQL Server日本マイクロソフト
- 4位:PostgreSQLThe PostgreSQL Global Development Group※
- 5位:MongoDBMongoDB※
- 6位:IBM Db2日本IBM
- 7位:ElasticsearchElasticsearch
- 8位:RedisRedis Labs※
- 9位:Microsoft Access日本マイクロソフト
- 10位:SQLiteHwaci※
- 11位:CassandraApache※
- 12位:SplunkSplunk Services Japan
- 13位:MariaDBMariaDB Corporation※
- 14位:HiveApache※
- 15位:Teradata日本テラデータ
- 16位:Amazon DynamoDBAmazon Japan
- 17位:SolrApache※
- 18位:SAP HANASAP Japan
- 19位:FileMakerクラリスジャパン
- 20位:HBaseApache※
※日本法人子会社は無し
ここからは、データベース企業への転職目線で考えていきます。
メジャーなDB製品は海外企業のものばかりですので、データベース企業で働くならば、その日本法人に就職するのが一般的です。転職候補となる企業は日本オラクル、日本マイクロソフト、SAPジャパン、Splunk Services Japan、日本テラデータあたりかと。
以下ではこれらの企業について、社員目線で詳しく解説します。
データベース企業ランキング2021
4つの視点で企業をランキング化します
本記事では以下の4つの視点でデータベース企業の企業を評価し、ランキング形式で企業を分析していきたいと思います。
[本記事の4つのランキング]
- 1. 企業の安定性
- 2. 社員の平均年収
- 3. 社員による自社評価
- 4. 社員の残業時間
企業の安定性
会社の売上から、企業の安定性をランキング形式で紹介します。
社員の平均年収
就職・転職を検討する際、会社の平均年収は最も気になる情報です。
上場企業が公開している情報から、社員の平均年収を見ていきます。
日本企業は年功序列のため、会社の平均年齢が上がれば社員の平均年収も上がります。参考のため、社員の平均年齢も合わせて掲載します。
社員による自社評価
OpenWorkに投稿された社員による自社の評価を見ていきます。
実際に働いている人の統計的な評価というのは、かなり有効な指標だと思いますので、ぜひ参考にして見てください。
社員の残業時間
OpenWorkに投稿された社員による残業時間の申告を集計しました。
残業時間からは、転職後の働き方が見えてきます。ぜひ、参考にしてください。
データベース企業の安定性ランキング
日本で上場しているデータベース企業は日本オラクルのみです。
- 日本オラクル2113.57億円 (2504 人)
データベース企業社員の平均年収
社員の平均年収が公開されているのは、日本市場に上場している日本オラクルのみです。
日本オラクルは有償データベース製品の最大手なので給料が良いという面もありますが、他の企業も外資系企業なので、非公開だけど同水準の年収と思ってOKです。
- 日本オラクル1069.4 万円 (43.2 歳)
データベース企業社員による自社評価
- アマゾン ウェブ サービス ジャパン4.45
- 日本マイクロソフト4.03
- 日本アイ・ビー・エム3.92
- SAPジャパン3.86
- 日本オラクル3.24
- Splunk Services Japan2.95
- 日本テラデータ2.94
データベース企業の平均残業時間
- アマゾン ウェブ サービス ジャパン27.2時間
- 日本オラクル29.3時間
- SAPジャパン30.3時間
- 日本テラデータ30.8時間
- 日本マイクロソフト38.4時間
- 日本アイ・ビー・エム41.0時間
NoSQLのおすすめ企業:アマゾンウェブサービスジャパン
NoSQL製品のDynamoDBを展開するAWS。現在のところ、AWSは最強の就職先の1つとなっています。社員の満足度が高く、働きやすいのが特徴です。
またAWSは、常に新しいことにリスクを恐れず取り組み続ける文化があります。
[労働環境の評価]
- 社員の満足度[ランキング1位]:4.45
- 平均残業時間[ランキング1位]:27.2時間
RDBのおすすめ企業:日本オラクル
日本オラクルは外資系IT企業の中でも歴史が古く、米オラクル社の日本法人として1985年に設立されました。
2000年には東証一部に上場。日本IBMと並んで、日本社会に溶け込んだ数少ない外資系IT企業の1つです。
ですから日本の事業会社やSIerから転職するなら、外資系企業の中でも企業文化が近いためギャップがなく、働きやすいのが特徴です。
[労働環境の評価]
- 平均年収[ランキング1位]:1069.4万円
- 社員の満足度[ランキング5位]:3.24
- 平均残業時間[ランキング2位]:29.3時間
近年はパプリッククラウドであるオラクルクラウドに注力しており、特にデータベースをクラウド環境で利用したい大手企業に人気のサービスとなっています。
データベース企業ランキングまとめ
「日本オラクルの平均年収は1069.4万円、社員の評判が最も高いのはアマゾン ウェブ サービス ジャパンだね。就活の参考にしよう!」
今回は以上です。参考になりましたら幸いです。
人気記事エンジニアに強いおすすめの転職サイト・転職エージェント3選