SIer営業からの転職先はITコンサル一択ではありません|転職の本質とは

IT業界研究

SIerから他の仕事に転職したい営業職の人

SIerから他の仕事に転職したい営業職の人
「SIerの営業から他の仕事に転職したいな。転職先はどこがいいだろう。転職はどのように進める?」

こういった疑問に答えます。

この記事を書いているのは、SIer歴14年のエンジニアです。現在は管理職をしていまして、SIerの営業職から転職した友人知人は多いです。

実話ベースで語れるので、確度の高い情報を提供できると思います。SIerの営業職からの転職で悩む誰かの役に立つのではないかと思ってこの記事を書きます。

本記事の内容

転職先の例【3つとも実話です】

転職先の例

まずはSIer営業をしていた私の友人・知人の転職事例です。

  1. システム企画/経営企画
  2. ITコンサル(営業)
  3. ITコンサル(PMO)

1.システム企画/経営企画部門への転職

SIerの営業経験を活かし、企業の経営企画部門に転職したAさん。経営企画ですが、システム企画に近い仕事をしているそうです。

システム企画部門は営業と視点が近く、「システムを提案する側」から「提案を受ける側」に回るイメージ。これまでの経験を活かした順当なキャリアアップと言えます。

2.ITコンサル(営業)への転職

SIer営業から外資系コンサルティングファームの営業に転職したBさん。実際に案件を取ってくるのは上層部(役員から部長クラス)が主体で行うため、コンペの準備や、取ってきたプロジェクトに対して営業的なサポートをするのがBさんの仕事です。

会社では、営業職とコンサル職が明確にわかれていないので、今後は営業だけでなくITコンサルの業務もこなしつつ、キャリアアップすることになるはずです。

3.ITコンサル(PMO)への転職

同じくSIer営業から外資系コンサルティングファームの営業に転職したCさん。転職後は金融系大型プロジェクトのPMOを担当。

CさんもBさんと同じく、将来はITコンサルとしての業務をフルで遂行するキャリアです。ITコンサルの中のどの仕事から入るか、の違いだけと言えそうです。

意見:無難な転職をする人が多いですね・・・

私の知人のAさん、Bさん、Cさんの例を見てお気づきかもしれませんが、3人とも転職先は割と無難で順当です。

でも、それが転職で実現したいキャリアだったんでしょうか。この点を少し深堀り考えてみたいと思います。

転職先の決め方:視野と選択肢を広げてみてはいかがでしょうか【提案】

転職先の決め方

SIerで働いていると、他の業界と比べて年収の水準はかなり高いです。今までのキャリアを前提に年収アップを考えると、転職先はほぼITコンサル1択になっています。

自分の目標がITコンサルや今の仕事の延長線上に描けるのならいいですが、中には他に選択肢が見つからず、ITコンサルしかないなという結論で転職する人もいます。

残念ですが、転職後に上手くいかない人は、転職動機や転職先の決め方の筋が悪いので、転職先で働き始める前にだいたいわかります。

ですから、大変なのはわかりますけど、それでも自分のやりたいこと・目指す方向に一致する転職をした方が良いと思います。

結論:戦略的に考えると、選択肢は広がる

まずは年収もスキルも気にせず、自分のやりたいことをベースに大風呂敷を広げる所から考えてみてはどうでしょうか?

年収を下げてでもキャリアを積むという選択肢

キャリアをスキルの掛け算として考えれば、一旦年収ダウンしてでもスキルを取りに行くという選択肢が生まれます。

[やりたいことはどれに近いですか?]

  • ピュアなキャリアアップ(年収アップ、スキルアップ)がしたい。
  • ホントは異業種を経験したい、スキルを取りに行きたい。
  • 今あるスキルや経験を活かして、異業種で新しい風をおこしたい。

お手本は藤原和博さんです。営業から教育者を目指し、初の民間人出身の校長へ。

キャリアは掛け算(藤原和博)

欲しいスキルが社内にあるなら、転職の前に異動希望

SIerの仕事は企画から運用まで多岐に渡ります。営業部門ではスキル獲得が難しいチーム運営や開発業務などのスキル・経験が欲しいなら、転職よりも前にまずは社内で異動希望を出して取ってしまった方が良いと思います。

どうせ転職する気なら、社内で取れるものは全てとってからでも遅くありません。理解している組織で狙った方が、成長は早いはず。

私のおすすめの転職先

オススメは、SIerで学んだスキルを使って、AI医療やロボットなどの先端分野の仕事をすることです。これから市場が拡大する、将来性の高い分野です。まだその道のプロのいない、未知の世界です。

SIerはシステム開発が仕事の本質。みんなで成し遂げる大きな仕事ですから、営業かエンジニアかという差は、仕事上の役割でしかないと思っています。

システム開発スキルを活かした転職について、「SE&SIer社員におすすめの転職先6選|ワクワクする転職を提案する」の記事で紹介しています。合わせて参考にしていただければと思います。

転職方法【すぐに探せる】

転職方法

希望する職種や企業のイメージがまだ無い場合、求人を探すより前にイメージを固めた方が良いと思います。

IT系ならばどこも人材不足なので、ブレないように最初にキャリアのイメージを描いた後で求人を見ても、だいたい求人があるのでその順で検討を進めた方が良いと思います。

転職先(エントリー)企業の見つけ方

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以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

少しでも参考になりましたら幸いです。