食品商社ランキング2021【売上・年収・社員評価】
「業界大手の伊藤忠食品の平均年収は649.1万円か〜。。食品商社のランキングと、その中でも、おすすめの企業も知りたい。」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
食品商社の特徴
食品商社は専門商社の1つです。食品メーカーから商品を仕入れ、スーパーや百貨店などに販売していく「仲介業」が主な業務になります。
理解しにくい商社のビジネスの中でも、食品という私たちに最も身近な商品を扱っているため、比較的業務をイメージしやすいのも面白い特徴といえます。
飲料、酒類、水産物、肉類、冷凍食品、ブランド品など、食品にも様々な種類や特製があり、食品商社ごとに強みとする商品が異なります。
またビジネスの範囲が広くなっており、単純な仲介業だけでない点も面白い特徴と言えます。
事例①:紅茶を輸入する
食品商社が紅茶を輸入する例で仕事内容を見ていきたいと思います。
商社は紅茶農家から茶葉を購入し、消費国である日本へ輸入します。輸入した茶葉は、主に日本国内の紅茶メーカーに販売します。
輸入だけでなく製造もする
傘下に製造工場を置き、メーカー機能を持つこともあります。
食品商社は、紅茶葉の生産・発酵・買い付け・輸入・包装まで一連の工程に関与します。
オリジナルブランドを作る
小売店などのためにオリジナルブランドの商品の商品を開発したり、場合によっては自社ブランドでの販売まで手掛けます。
流通を作る
日本中の小売店に商品を届けるため、商社は物流業者と流通も作ります。
WEBで直販する
一部の食品商社は、自社の扱う商品を小売店だけでなくEコマースを活用して直販しています。
このように、大手食品商社は仲介業に止まらず、幅広い業務を行っています。
大手食品商社は専門商社の中でも事業規模が大きい
以下は、専門商社の売上上位6社です。専門商社全体で見ても、三菱食品が2兆円規模で1位、加藤産業が1兆円規模で6位と大手食品商社はその規模がとても大きいのが特徴です。
- 三菱食品 [食品]26203.2億円 (5031人)
- 日鉄物産 [鉄鋼]25506.1億円 (7914人)
- スズケン [医薬品]21323.6億円 (15585人)
※ 無料登録して詳しい転職条件をGET - 阪和興業 [鉄鋼]20746億円 (4080人)
- 伊藤忠エネクス [化学]12442.6億円 (5619人)
- 加藤産業 [食品]10632.2億円 (3479人)
原価が高く、利益率は低い
規模は大きい一方で、残念なことに利益率は低い傾向があります。売上の内訳を見ると、仕入れ先に支払う原価と輸送のための物流コストが大半を占めるためで、利益率は1%以下という極めて小さい額になっています。
食品は私たちにとって最も重要な商品である一方、価格についてはシビアで、リンゴやホウレン草の価格が倍になったら誰も買わないでしょう。
業界構造として止むを得ない部分ですが、今後はいかに付加価値を高められるかが重要になってきます。
事例②:日本の高級食材を輸出する
食品商社は食品の輸入だけでなく輸出も手掛けており、今やWAGYU(和牛)やSAKE(日本酒)は世界中で販売されています。
こうした高級食品は、日本で購入する場合と比べ、倍以上の金額で小売されることも珍しくありません。
海外での販路拡大や外国人向け商品の開発は付加価値が高く、将来性のある重要な業務の一つといえます。
日本食の普及
海外で今よりもっと日本食が普及すれば、日本産の農作物や食品の販路拡大に寄与し、国内での販売よりも付加価値を高めることができるでしょう。
日本食の普及は、食品商社が率先して行うべきミッションです。
食品業界のランキング
関連する企業のランキングも参考にしてください。
» ワイン輸入会社
» ビール
» 健康食品
おすすめ企業:三菱食品
三菱食品は業界内で最も社員の満足度が高い企業です。
大人の事情で具体的な証跡を掲載できず大変申し訳ないのですが、ネットの口コミサイトを調べていただければ、明確です。食品商社を志望するなら、三菱食品にもぜひ、エントリーを検討ください。
[労働環境の評価]
- 平均年収:648.0万円
- 社員の満足度:1位
- 平均残業時間:80分/日
最新の転職情報
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食品商社ランキング2021
4つの視点で企業をランキング化します
本記事では以下の4つの視点で食品商社の企業を評価し、ランキング形式で企業を分析していきたいと思います。
[本記事の4つのランキング]
- 1. 企業の安定性
- 2. 社員の平均年収
- 3. 社員の満足度
- 4. 社員の残業時間
企業の安定性
会社全体の売上高順のランキングです。企業活動を継続するために必要な、企業の安定性をチェックする目的で集計しました。
※ランキング対象は、上場企業に限ります。
社員の平均年収
就職・転職を検討する際、会社の平均年収は最も気になる情報です。
上場企業が公開している情報から、社員の平均年収を見ていきます。
日本企業は年功序列のため、会社の平均年齢が上がれば社員の平均年収も上がります。参考のため、社員の平均年齢も合わせて掲載します。
※ランキング対象は、上場企業に限ります。
社員の満足度
口コミなどのビックデータを集計し、独自の社員満足度評価を天気マークで表現しました。
充実した社会人ライフを送るためには、社員の満足度は年収以上に大切だと考えていまして、本記事内で最も力を入れて集計・分析しているデータです。
社員の平均残業時間(少ない順)
口コミなどのビックデータを集計し、社員の平均残業時間を推定しました。
ワークライフバランスが大切な時代ですから、残業時間は短いほど良いです。
家庭の事だけでなく、キャリアアップや転職にも、仕事以外の時間が必要になりますから、転職先を決めるうえで重要な指標だと思います。
本記事では、残業の少なさ順にラインキングを作成しました。
食品商社の安定性ランキング
- 三菱食品26203.2億円 (5031 人)
- 加藤産業10632.2億円 (3479 人)
- 伊藤忠食品6671.28億円 (1145 人)
- ヤマエ久野4887.04億円 (3547 人)
- マルイチ産商2256.39億円 (1064 人)
- トーカン1467.21億円
食品商社社員の平均年収
- 伊藤忠食品649.1 万円 (41.8 歳)
- 三菱食品648.0 万円 (43.5 歳)
- 加藤産業647.9 万円 (40.2 歳)
- マルイチ産商641.3 万円 (40.8 歳)
- トーカン589.2 万円 (42.4 歳)
- ヤマエ久野518.5 万円 (39.1 歳)
食品商社社員の満足度
- 三菱食品
- マルイチ産商
- トーカン
- 伊藤忠食品
- ヤマエ久野
- 国分グループ本社
- セイコーフレッシュフーズ
- 西野金陵
- 三陽物産
- 北海道酒類販売
- ヤタニ酒販
- 飯田
- 丸大堀内
- 日本アクセス
- タジマヤ
- 日本酒類販売
- カナカン
- イズミック
- コンフェックス
- 三井食品
- 加藤産業
- 昭和
- 旭食品
食品商社の平均残業時間
- 西野金陵40分/日
- 旭食品40分/日
- 飯田40分/日
- 丸大堀内60分/日
- 日本酒類販売60分/日
- 三陽物産60分/日
- 日本アクセス60分/日
- ヤタニ酒販60分/日
- 加藤産業70分/日
- コンフェックス70分/日
- 伊藤忠食品70分/日
- マルイチ産商70分/日
- 三井食品70分/日
- ヤマエ久野70分/日
- 三菱食品80分/日
- トーカン80分/日
- イズミック90分/日
- 国分グループ本社110分/日
- カナカン120分/日
- 昭和130分/日
- タジマヤ140分/日
- セイコーフレッシュフーズ180分/日
食品商社ランキングまとめ
「業界売上トップ企業は三菱食品、平均年収のトップは伊藤忠食品で649.1万円、社員の評判が最も高いのは三菱食品だね。就活の参考にしよう!」
今回は以上です。参考になりましたら幸いです。