min,max関数の使い方を解説します【簡単です】

python

pythonのmin関数、max関数について調べる人

pythonのmin関数、max関数について調べる人
「pythonでmin関数、max関数を使いたいのですが、どのように記述すればいいでしょう。あと、コピペできるソースコード例も欲しいです。」

こんな疑問を解決します。

本記事のテーマ

この記事を書いている私はIT業界歴12年、年収1,000万円ちょっとの金融系エンジニアです。学生時代から様々なプログラミング言語を扱ってきましたが、その中でもpythonはとても扱いやすく生産性も高く、オススメの言語です。

本記事では、細かい構文に迷ったら、例からコピー&ペーストして使えることも目指しました。少しでもお役に立てますと幸いです。

1.構文

構文

min関数、max関数の構文は以下の通り、とてもシンプルです。

min(《比較対象1》,《比較対象2》, …)
max(《比較対象1》,《比較対象2》, …)

比較対象として取り得る引数は数字や文字列、リストなどです。具体的な例について後述します。

2.pythonでのmin関数の使い方

pythonでのmin関数の使い方

簡単な例

複数の数字の中から最も小さい値を抽出します。対象となる数は幾つ指定しても、マイナスの数を指定してもOKです。

>>> min(1,2,3)
1
>>> min(1,2,3,4,5,-6)
-6

文字列のmin

文字列にもmin関数を適用することが可能です。辞書順に並べた時に最も若い文字列を返します。

>>> min('a','b')
'a'
>>> min('apple','box','cookie')
'apple'

リストのmin

リストにmin関数を適用する例です。リストのn番目の要素を比較します。順序は1番目の要素の比較結果から順に並べ、最も若いリストを返します。

>>> min([1],[2])
[1]
>>> min([1,2],[1,2,3])
[1,2]
>>> min([-1,9,0,1,-5])
-5
>>> min([1,2],[1,2,0])
[1,2]
>>> min([1,2,3,4],[0,9,9])
[0,9,9]

タプルのmin

リストと同様、タプルにもmin関数を適用可能です。

>>> min((1,2,3,4),(6,4,7),(9,1))
(1,2,3,4)

リストのmin

リスト・タプルと同様、セットにもmin関数を適用可能です。

>>> min({-1,9,0,1,-5})
-5

辞書型のmin

辞書型はkey->value型の変数です。辞書型にもmin関数を適用可能で、keyに対して最小の要素を抽出します。

>>> min({1:'dog', 2:'cat', 3:'bird', 4:'zoo'})
1
>>> min({99:0, 98:1})
98

3.pythonでのmax関数の使い方

pythonでのmax関数の使い方

簡単な例

複数の数字の中から最も大きい値を抽出します。対象となる数は幾つ指定しても、マイナスの数を指定してもOKです。

>>> max(1,2,3)
3
>>> max(1,2,3,4,5,-6)
5

文字列のmax

文字列にもmax関数を適用することが可能です。辞書順に並べた時の最後の文字列を返します。

>>> max('a','b')
'b'
>>> max('apple','box','cookie')
'cookie'

リストのmax

リストにmax関数を適用する例です。リストのn番目の要素を比較します。順序は1番目の要素の比較結果から順に並べたときの最後のリストを返します。

>>> max([1],[2])
[2]
>>> max([1,2],[1,2,3])
[1,2,3]
>>> max([1,2],[1,2,0])
[1,2,0]
>>> max([8,2,1,9,-1])
9
>>> max([1,2,3,4],[0,9,9])
[1,2,3,4]

タプルのmax

リストと同様、タプルにもmax関数を適用可能です。

>>> max((1,2,3,4),(6,4,7),(9,1))
(9,1)

リストのmax

リスト・タプルと同様、セットにもmax関数を適用可能です。

>>> max({-1,9,0,1,-5})
9

辞書型のmax

辞書型はkey->value型の変数です。辞書型にもmax関数を適用可能で、keyに対して最大の要素を抽出します。

>>> max({1:'dog', 2:'cat', 3:'bird', 4:'zoo'})
4
>>> max({99:0, 98:1})
99

4.min関数、max関数の順序の定義

min関数、max関数の順序の定義

構文

ここまで様々な最小・最大の例を見てきましたが、これ以外に順序を自ら定義することも可能です。構文は以下の通りです。

min(《比較対象1》,《比較対象2》, …,key=《順序を示す関数》)
max(《比較対象1》,《比較対象2》, …,key=《順序を示す関数》)

比較対象として取り得る引数は数字や文字列、リストなどです。具体的な例について後述します。

簡単な例

複数の数字の中から最も小さい値を抽出します。対象となる数は幾つ指定しても、マイナスの数を指定してもOKです。

>>> min(-3,2,1,key=abs)
1
>>> max(-3,2,1,key=abs)
-3
>>> min('apple','box','cookie',key=(lambda x:len(x))) #key=lenでもOK
'box'
>>> max('apple','box','cookie',key=(lambda x:len(x))) #key=lenでもOK
'cookie'

 

今回は以上です。pythonにおけるmin関数、max関数の最大の特徴は順序の定義を引数で指定できることです。pythonを使う際の参考になりましたら幸いです。

pythonは自動車、半導体メーカーなどでも使われています