SIerからフリーランスに転身するので生存戦略を考えた【必死】
私は現在、金融業界でエンジニアとして働いています。年収はざっくり1,000万円ほどです。また本業とは別に趣味で土日などにカフェでブログを執筆しています。
会社の目指す変革、自分の目指す変革
そして私が勤めているのは、伝統的なビジネスモデルをもった、歴史ある金融系企業です。確かに優秀な人は多いけど、この業界は生産性向上・付加価値向上に向けて大きな変革が必要です。
一方では働き方改革の名の下にアイディア出しが行われ、様々な試みが試験的に導入されていきます。社内の事は話せないのでこの辺にしておきます。
では本来、どんな変革をすべきでしょうか?
今回、あるべき仕事のしかたをゼロベースで考えて、今後自分が仕事をしていくためのルールとして以下の3つを定めました。
[3つのルール]
- ルール1:基本、仕事のアウトプットはオープンにするべき
- ルール2:基本、仕事のアウトプットはフリー(無料)にするべき
- ルール3:絶対、仕事の進め方はシンプルにするべき
具体的に内容を話していきます。
本記事の内容
ルール1:オープンにする
[同じ時間書き物をした時の成果]
- エンジニアとして書いた設計書 → 10人くらいしか読まない
- ブロガーとしてブログを執筆 → 数万人くらい読む
同じ熱量で仕事をしたとして社内のクローズドな成果物の読者は10人、ブログでオープンにした成果物の読者は数万人だとしたら、設計書を書くよりもブログを書く方が世の中のためになると思います。
お手本のような資料ならば最大で社員の数だけ拡散して良い影響を与えられるでしょう。でも社内の資料は勝手に公開できませんので、それ以上には読者が増えません。
同じ仕事量でもブログなら認知が広がることによって、数万人 → 数十万人 → 数百万人と拡散していくだけの伸びしろがある点も大きなメリットです。
将来、言語制約もクリアしスケールアップすれば、億単位まで拡散することも不可能ではありません。
もちろんブログと設計書ではアウトプットとしての性質が異なりますし、ブログの場合どうやってマネタイズするかという問題が生じます。
でもそれは些細なことで、同じ質と量の仕事をしたら、より拡散した方が世の中に貢献でき、最終的には大きな成果として返ってくると思っています。
今後は仕事のアウトプットを可能な限りオープンにしていきたいと思っています。
ルール2:フリーにする
これもオープンと同じように、世の中への拡散を重視した戦略です。
アウトプットは安直に売らない
アウトプットは有料よりも無料にすべきです。アウトプットを無料で提供すれば、自分の仕事の付加価値や生産性の向上に寄与します。
- 有料の場合: 顧客から、クレームをもらう
顧客に対応しなければならない - 無料の場合: 読者から、フィードバックをもらう
必要に応じて戦略的に取込める
音楽などのコンテンツビジネスに代表されるように、世の中のコンテンツの値段は時間の経過とともにゼロに近づいていきます。
こうした世の中のフリーの波に飲まれてジリ貧になるのではなく、ビジネスには積極的にフリー戦略を取り入れるべきです。
フリー戦略について詳しくはこちら
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一方で本やメルマガなど有料のアウトプットを否定しません。
むしろ有料でも良質なアウトプットを買って内容を理解し、それを自分の言葉にして無料のブログで公開すれば、読者のためになるでしょう。
決して内容をパクるという意図ではなく、自分の経験や主張に基づいて、より内容の深いアウトプットをすれば、少しだけ世の中をよくすることができます。
ルール3:シンプルにする
会社で管理系の仕事をしていると、多くの事に気を配る必要があります。
管理系の業務はマルチタスクで進む
例えば新規のシステム開発で管理系の業務をしていると、突発的な仕事が入ってきます。
- 部下や協力会社さんから課題の相談を受ける
- お願いしてた仕事が(スケジュールやスキルの問題で)できませんと言われる
- 他部署から課題を持ちかけられ、いつまでに決めてほしいと依頼される
- 他部署から必要な作業が増えた場合のお金の工面を求められる
- チーム内で起きた失敗で迷惑をかけた関係者に謝りにいく
- 上司からスケジュールや設計を見直すように指摘を受ける
- 上司から至急の仕事を手伝ってくれと言われる
- お客さんが期限内に決めてくれないので問い合わせる
- 発注先から追加の契約と費用がかかると言われ対応を考える
大きなプロジェクトだと、こうした突発的に発生した仕事をこなすだけでも一日が終わってしまいますし、その度に今やっている目前の仕事に集中できなくなって、リアルタイムで仕事の優先度を組み替えながらマルチタスクをこなしていかなければなりません。
これには非常に複雑なゲームを単純化して遂行していく瞬発的な頭の回転が必要です。
優秀な上司の方々の仕事のしかたを見ると、困難な状況に置かれたときの瞬発力は圧倒的です。まるでなんでも見通す神のようだ、とわりと本気で畏怖しています。
シングルタスクにすれば、集中力が高まり仕事の価値も高まる
月収1,000万円ブロガーのマナブさん(@manabubannai)は以下の記事でこう主張しました。
出典:マナブログ – 思うように仕事が進まないなら、マルチタスクをやめよう
思うように仕事が進まないなら、マルチタスクをやめよう
結論として「マルチタスク」だと、生産性が低いです。
複数のことは、同時に処理できない
人間の脳ミソは、そこまで優秀じゃないです。
複数のことを同時に考えるとか、基本的に無理ゲーです。なので、1つ1つ、シングルタスクで終わらせるだけです。
仕事の早い人は「大量の仕事を同時進行している」と思うかもですが、よく観察すると「1つ1つのシングルタスクが、早い」という状態だったりします。
なお、人によっては「自分は同時進行できる」と言うかもですが、それって「脳ミソを使わない仕事」じゃないですかね。
例えば「単純な入力業務」とかです。こういった業務なら、マルチタスク可能です。
上の記事のマナブさんの主張は正しいと思っていて。シングルタスクで集中力を高めて仕事に取り組まないと、価値の高い仕事ができないのです。
管理職がマルチタスクで労働生産性の低い仕事をしているにもかかわらず、チームが機能するには、管理職がしっかりと働きやすい環境を作って部下が価値の高い仕事ができているか、管理職が労働生産性の低い仕事も高い仕事も引き受けている(倍の時間働く)場合に限ります。
だからマルチタスクの仕事もシンプルにする必要があります。
仕事をシンプルにする戦略は2つあります
- ①頭を鍛え、大量で複雑な仕事を整理してシンプルなシングルタスクに並べる
キャリアアップ戦略 - ②仕事そのものをシンプルな仕事に変える
キャリアチェンジ戦略
順にみていきます。
①大量の仕事でも賢く整理して、シンプルなシングルタスクにする(キャリアアップ戦略)
マルチタスクでも、しっかりと物事を整理すればシングルタスクに切り分けたり優先度をつけて順に処理し、高いパフォーマンスを上げることは可能です。
これは優秀なベテラン社員にとって、必須の能力だと言って良いです。
これが出来れば仕事の成果が出て社内での評価と給料も上がって幸せになれるのでしょうが、残念ながら私はそこまで賢くないのです。
さらに今後、管理職としての階段を上がっていけば、マルチタスクの度合いはさらに高まって、無理ゲーになってしまいます。できないことはストレスも大きいです。
頭を鍛えることはもちろん大切ですが、年齢的に言ってもう40歳。できないことよりもできることの付加価値を高める方向で勝負したいため、キャリアアップを前提とした、これまでの努力の方向性を見直したいと思います。
私の結論は②:仕事をシンプルに進めるために仕事を変えよう
(キャリアチェンジ戦略)
では、どのように方向性を見直すのか。今後は仕事内容をシンプルに目の前の1つの仕事だけに頭を使える環境にシフトしていきたいと思っています。
集中して目の前の仕事をこなす姿勢は、働き方としてもシンプルでストレスがなく、理想的な働き方でもあります。
またキャリアチェンジを決断をしたことでゼロベースで仕事を考えられるため、他の2つの「オープン」と「フリー」のルールも適用しやすくなる点もメリットです。
3つのルールの真意:不要な制約は極力なくせ
ではなぜオープン・フリー・シンプルなのか。もう一段、深堀しておきます。
それそれの反対の言葉で考えます。
- オープンではない状態
例えば社外に情報公開してはいけない。情報の扱いに制約がある状態 - フリーではない状態
例えばお金がかかる。あらゆる意味で何かの制約がある状態 - シンプルではない状態
例えば複雑で処理が難しい。仕事の遂行に制約がある状態
上の思考からわかるように、オープン&フリー&シンプルの3つのルールはいずれも、不要な制約は極力なくせということを意味しています。
また必要だと思われる制約さえも、思い込みや陳腐化した古い物事の見方である恐れがあり、見直してみた方がよいです。
そうして制約がない状態にした方が、ある状態と同じ仕事量をこなした時と比べて、大きな成果が出るはずです。
ビジネスの本質を捉えない働き方改革は失敗する
一方で、世の中の働き方改革の議論の中心は、ライフワークバランスの重視にあるのではないでしょうか?
でもそれってビジネスじゃなくライフが起点になっていますよね。ここ数年、こんな声がよく聞こえてくるようになりました。
- 今日はもう残業できないから帰ろう
- 今月はもう働ける時間が残ってないから後はお願いします
これらは働き方改革が、仕事ができない時の言い訳に使われているだけです。
働き方改革は時短より成果物の付加価値向上であるべき
ビジネスですから、働き方改革は時短ではなく仕事の成果物の付加価値を高める事を起点にすべきです。
付加価値が高まった結果の果実として、それぞれが時短したり、より高い報酬を得れば良いのです。
付加価値が向上しない働き方改革をすれば、将来は暗いものになるでしょう。
例えばこんな感じ。
- 今まで社内向けに資料作りをしてたけど、社外に公開することで読者が増え、仕事の付加価値が格段に高まった。
- 社内で内製化したプロダクトを社外に無料で公開することで利用者が増え、プロダクトの付加価値が格段に高まった。
- プロダクトを社外に公開したことでプロダクト関連の資料も社外に公開することができ、利用者が増えて資料作成作業の付加価値が格段に高まった。
相乗効果でみんなの仕事の付加価値が高まっていく組織なら、働く時間を減らしていっても将来に希望が見えます。
【私の働き方改革】制約のない世界へ!会社を辞めて、ブログを活用して全力で情報発信しよう
私は働き方改革として本業を退職し、趣味のブログ執筆に専念することにしました。なぜなら、ブログの執筆は3つのルールを満たします。
- ブログはオープンだから、誰でも記事にアクセスできる
- ブログはフリー(無料)だから、財布を気にせず素直に記事を見てもらえる
- ブログを書くことはシンプルにもの凄く頭を使う仕事である
今後ブログを基盤としたプラットフォーム戦略を考えており、これについては改めて整理して記事にしたいと思います。
というわけで間もなく退職し、全力でブログから有用と思う情報を発信していきます。
仲間募集
以下のような方を中心に、価値観を共有する仲間を募集しております。
- 現在進行系でブロガーの方や、ブロガーになりたい方
- アフリカへの貿易ビジネスに興味のある方
- DX(デジタルトランスフォーメーション)したいけど悩んでいる経営者の方
ご連絡はこちらまで!!
一緒に成果を積み上げて参りましょう!
今回は以上です。参考になりましたら幸いです。