グローバリズムの意味とメリット・デメリットを解説します
グローバリズムの意味について調べる人「グローバリズムってどういう意味ですか?どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。日本は島国ですけど、どのくらいグローバリズムの影響を受けているのでしょうか。わかりやすく教えてください。」
こんな悩みを解決します。
グローバリズムについて解説します
グローバリズムによってヒト・モノ・カネの壁が低くなり、グローバル企業は世界的な活動をするのが容易になりました。
本記事では金融エンジニア歴12年の私の独断と偏見により選んだ書籍から、グローバリズムの意味と特徴をピックアップします。なお、紹介する書籍とその要約はフライヤーさんの記事になります。
(引用元:https://www.flierinc.com/)
グローバリズムが世界を滅ぼす
グローバリズムが世界を滅ぼす
著者:
堀茂樹
藤井聡
中野剛志
柴山桂太
ハジュン・チャン
エマニュエル・トッド
- グローバル資本主義によって経済が成長するというのは間違いだ。自由貿易を進め、規制を撤廃したことが、経済の不安定化、格差拡大につながっている。
- グローバル資本主義の失敗が明白であるにもかかわらず、それを支持する風潮があるのは、エリートたちの統治能力が劣化し、思考停止に陥っていることが究極の原因である。
- 新興国の台頭はあるが、世界経済の舵取りは、やはり今でも米国、ヨーロッパ、日本で行われている。規制や国際協議を増やし、互いのナショナリズムを尊重することが解決の一歩である。
なぜ日本企業は真のグローバル化ができないのか
なぜ日本企業は真のグローバル化ができないのか
著者:
田口芳昭
- 日本のグローバル企業は、日本人駐在員に依存する経営モデルから脱さなければならない。
- 海外のグローバル企業の本社は、利益を最大化するために、使用するインフラを指定し、一定のルールに基づいたコミュニケーションを行っている。
- 日本企業がGOMを構築するためには、海外のGOMのケースを模倣するだけでは不十分である。日本固有の事情を踏まえたうえで、日本型のGOM構築をめざすべきだ。
- GOM構築を行うにあたっては、たんに作業タスクを並べてひとつひとつ推進していくのではなく、変革のためのプロセス設計を入念に行う必要がある。
大前研一ビジネスジャーナル No.1
大前研一ビジネスジャーナル No.1
著者:
good.book編集部(編)
大前研一(監修)
- 日本はアベノミクスで製造業を中心に利益水準が大幅に改善しているが、その実態は円安に伴う為替上の利益にすぎない。
- 「税制の抜本改革」、「お金が市場に出てくる仕掛けを作る」、「規制撤廃フラグシップ・プロジェクト」といった政策こそが今日本に求められる改革案だ。
- 日本の企業は時間をかけて「イノベーション」「ブランド力」「グローバルオペレーション」を築いてきたが、「後継体制づくり」は今も課題として残っている。欧米における有力企業の仕組みを参考に、世代交代が円滑に進む方法論を構築していくべきである。
デジタル&グローバル時代の凄い働き方
デジタル&グローバル時代の凄い働き方
著者:
ダイヤモンド社出版編集部
- 世界最大級の規模を持つ総合コンサルティングファームであるアクセンチュアのサービス範囲は、クライアント企業の課題解決や成長戦略の提案に加え、実行までのデジタル戦略の立案や業務・IT基盤の構築、アウトソーシングなど幅広く、かつグローバルでサービスを提供している。
- アクセンチュアには面白い仕事を求めて、多様な人材が集まり、その個性を尊重する社風がある。個々のプロフェッショナルは、仕事を楽しみ、夢中になっているうちに、次のステージへの道が開けるという形でキャリア形成をしていく。
異文化間のグローバル人材戦略
異文化間のグローバル人材戦略
著者:
木下瑞穂(訳)
西山淑子(訳)協力
古屋紀人・監(訳)
フォンス・トロンペナールス
チャールズ・ハムデン・ターナー
グローバル組織人材開発研究所協力
- 世界には多様な規範と価値観を持った人々が存在している。欧米資本主義文化が世界を席巻する時代になっても、欧米型の制度をアジアやBRICS諸国にそのまま導入するのには限界がある。「双方が正しい」と感じるジレンマを統合し、人事のあり方もふさわしい方法を模索していく必要がある。
- 企業文化の理解と創造、人事ツールの見直し、学習組織の抱えるジレンマや現代的なリーダーシップへの理解、カルチャーショックのシミュレーションなど、国際人事制度の改良を促す方法はいろいろとある。
「地球人財」がグローバル時代を勝ち抜く
「地球人財」がグローバル時代を勝ち抜く
著者:
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(編)
- グローバルリーダーは、文化や習慣を越えて、部下、顧客、取引先などの多様なオーディエンスを引き込むために、シンプルで洗練されたメッセージを伝える必要がある。
- グローバルマーケットで勝ち抜くには、「チーム力」だけでなく、ハイパフォーマーが個人として目立ち、結果を出す「個力」も重要である。
- グローバルリーダーに必須とされる能力は、人への敬意の念、鋭い感性、深い共感力、複数の言語を操る能力、実験をいとわない意志、地球市民的行動、そして文化に対する強い好奇心である。
日本人だけが知らない砂漠のグローバル大国UAE
日本人だけが知らない砂漠のグローバル大国UAE
著者:
加茂佳彦
- 砂漠と石油の国UAEは、同時に世界一の高層ビルや世界一大きいショッピングモールのある、超近代的な国でもある。先進国と変わらない生活環境と治安の良さで、世界中から求職者が殺到している。
- ISやアルカイダが跋扈して混迷する中東の中で、UAEは唯一安定した国である。政府は石油に頼らない経済政策と上からの内部改革で民主化を進め、社会の安定化を図っている。
- 日本とUAEの関係は根深い。しかし個人レベルで見ると、日本はUAE進出に大きく後れをとっているのが現状だ。
グローバル・リーダーの流儀
グローバル・リーダーの流儀
著者:
森本作也
- 現地の従業員をうまく指揮するには、①組織として、従業員からの信頼を得る、②各従業員のモチベーションスイッチを見つける、という2つの手法が有効だ。
- 日本人はグローバルな組織において、①日本と海外の文化の媒介役、②海外と別の海外の文化の媒介役を果たすことができる。
- グローバル・リーダーはジェネラリストとスペシャリストを融合した「T字型人材」である。
- 日本人とアメリカ人のコミュニケーションの違いは、①メッセージを伝える責任、②表現のスタイル、③マインドセットの3つの観点から整理することが可能である。
- アメリカでは、将来を見通し、行く先を決定できる人間がリーダーとなる。
21世紀の資本
21世紀の資本
著者:
トマ・ピケティ
山形浩生・守岡桜・森本正史(訳)
- 資本収益率(r)が経済成長率(g)よりも大きければ、富の集中が生じ、格差が拡大する。歴史的に見るとほぼ常にrはgより大きく、格差を縮小させる自然のメカニズムなどは存在しない。
- 20世紀に格差が縮小した原因は1914―1945年の世界大戦の影響によるものだった。現在では富の格差は歴史的な最高記録に近づいているか、すでにそれを塗り替えてしまっている。
- 富の格差の無制限な拡大を抑えるための理想的な手段は、世界的な累進資産税を設けることだ。高度な国際協力と、地域的な政治統合を必要とするため、困難ではあるが、まずは第一歩を踏み出さねばならない。
プライベートバンカー
プライベートバンカー
著者:
清武英利
- 日本の資産家たちの一部は、相続対策のために「5年ルール」という抜け穴を通ろうとして、シンガポールなどの「オフショア」に渡って生活をする。
- 富裕層の資産を管理して運用するのがプライベートバンクで、そこで働くプライベートバンカーは資産を守る「カネの傭兵」である。
- 国税庁は税逃れを見逃すつもりはない。税制改正やOECD加盟国との連携で阻止しようとしている。国内外の金融口座の情報が国税庁のコンピュータに蓄積される時代が到来するとも言われている。
なぜ、富裕層はスイスにお金を預けるのか?
なぜ、富裕層はスイスにお金を預けるのか?
著者:
高島一夫
高島宏修
- ハイリスクな日本に資産を置いていても、ハイリターンを望むことはできない。資産を海外の金融機関に預け、海外の複数の通貨に分散することが必要である。おすすめの預け先は、スイスのプライベートバンクである。
- スイスは、世界トップクラスの低リスク国家であり、世界の資産が集まり続けている。
- プライベートバンクの目的は、顧客の資産を守り、増やすことである。最新の金融知識を常にアップデートしつつも、顧客との信頼関係の要となる独自のポリシーを保ち続け、地に足のついたビジネスを展開している。
大前研一 日本の論点2016〜17
大前研一 日本の論点2016〜17
著者:
大前研一
- 日本はどんな国家をめざし、どのような世界観を持つのかを発信すべき立場にある。また、国際社会のための資金提供を、税金の何%かを日本以外のために使う「世界タックス」としてアピールすべきだ。
- 大学を「稼ぐ力を身に付けるための高等職業訓練所」だととらえ、大学だけでなく中学、高校の教育を改革する必要がある。
- イスラム国の台頭やカタルーニャをはじめとする世界各地の独立運動によって「国家とは何か」を問い直すべきときがきている。