レビュー|Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S

ライフ

Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-Sを購入・使用し、1ヶ月が経ちましたのでレビューします。

はじめてのHHKB

HHKBを購入したのは、今回が初めてです。

20年以上歴史のあるこのキーボードについて以前から存在は知っていましたが、今までこの異常に高いキーボードを買う動機がありませんでした。

しかし2019年末に販売が開始された最新モデルのHappy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-Sは従来のHHKBの持つ特徴に加え、高機能かつ時代にマッチした製品だなと感じたため、購入しました。

結論から言うと、とても満足していますが少しだけ不満もあるのでシェアします。

本記事では、購入を迷っている方に向けてHappy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-Sをレビューしたいと思います。

HHKBに共通して評判の打鍵感がいいとか、打鍵音が良いとかは異論なく、その通りだと思います。

これについてはyoutubeで多くの方がレビューしていますので、そちらを参考にしてください。

本記事では、実運用の細部が気になる方に向けて、実際使ってみた感想を書いていきます。

本記事の内容

HHKB Professional HYBRID Type-Sの良いところ

HHKB Professional HYBRID Type-S良いところを一言で言うと、シンプルで高機能な点です。

  • ①シンプルで高機能だから、どんな環境でも使える。
  • ②シンプルで高機能だから、違う環境でも同じ操作感で使える
  • ③シンプルで高品質だから、使い心地はとても良い

順に解説します。

①どんな環境でも使える

HHKB Professional HYBRID Type-Sを購入して一番よかったと思うのは、どんな環境でも使えること。

WindowsでもMacでもスマホでも、HHKB一台でOK

私の場合、1台のHHKBを自宅と会社で使っています。
 自宅では主にMacBook Pro
 会社ではWindows
(会社のシンクライアントはBluetoothが使えないが、このHHKBは有線でも接続が可能)

HHKB Professional HYBRID Type-Sが一台あれば最大5台(Bluetooth4台+USB1台)まで接続が可能で、PC、タブレット、スマホなどを使い分けている方にオススメです。

しかも切替はキー操作1つ(Fn+Ctrl+[Bluetooth:数字1〜4、USB type-C:数字の0])で、設定しておいたデバイスに接続することができます。

例えば作業報告などで、家から会社のiPhoneでメールを作るのが煩わしかったのですが、キー操作1つでiPhoneに切り替えてメールを作ることができるようになりました。

実際にMacBook,iPhone,Windows,Android,ChromeBookなど様々な環境に接続し使ってみましたが、いずれも快適でした。

ポータビリティが高く、狭いところでも快適に作業が可能

またキーボードが小さいので、カフェや移動などでスペースが十分に確保できない環境であっても、タブレットとHHKBがあれば快適にタイピングすることができます。

どんな環境でも使えるキーボードです。

②違う環境でも同じ操作感で使える

家でMacBook、会社でWindowsを使っているため、キーボードの配列や操作の違いから打ち間違えが多かったのですが、HHKBにしてからは打ち間違えが無くなりました。

どちらも同じHHKBを使うようにしたのと、一部のキー配列を変更してWindows/Macの操作感を統一したからです。

WindowsとMacのキーボード操作の違いを吸収

打ち間違えをする主な理由は次の点です。
 Windows/Macで、Controlの位置が違う
 Windows/Macで、日本語/英語入力の切替方法が違う

Windows/MacのControlの位置を統一できる

HHKBのControlキーは、左端の真ん中にあり、これはMacと同じ位置です。
一般的なWindowsキーボードでは、Caps Lockがある位置になります。
私にとってこの位置のControlキーはベストポジションなので、HHKBのデフォルトのControlキーの位置設定で使っており、これでMac/Windowsの使用感を統一することができています。

※HHKBにはDIPスイッチという物理スイッチが裏面にあり、スイッチを切り替えてWindowsキーボードのCtrlの位置に変更することができます。Windowsのキー配列に慣れている方は、こちらを設定すればOKです。

Windows/Macの日本語/英語入力の切替方法を統一できる

 Windowsは「全角/半角キー」で日本語入力のオンとオフを切替え
 Macは「かな」で日本語入力、「英数」で英語入力

Windowsの場合、いま日本語入力がオンなのかオフなのか状態を確認して「全角/半角」を押す必要があるか確認しないといけないことがあります。

一方Macの場合はその確認が不要で、日本語入力したい場合は「かな」、アルファベットで入力したい場合は「英数」を押して入力を始めれば良いので、Macの入力方式の方がタイピングが楽なのです。

また日本語入力と英語入力の切替は、良く使う機能なので、「かな」と「英数」の2つのキーをスペースの左右に配置しているMacのキーボードは気に入っています。

Windowsのキーボードでは「変換」「無変換」が配置されていますが、WindowsのIMEのキーボード設定で、これらのキーを「IMEオン」と「IMEオフ」に割り当てることができます。

HHKBの機能とは別の設定ですが、これでWindows/MacどちらでHHKBを使っても、日本語/英語入力の切替で操作を間違えることはありません。

③使い心地がとても良い

HHKBの使い心地の良さは、タイピングだけではありませんでした。
 DIPスイッチのフタを閉める時の「カチッ」という感じ
 USB type-CケーブルをHHKBに接続したときの「カチッ」という感じ
 チルトスタンド(足)を開けたりたたむ時の「カチッ」という感じ
使い心地の良さを細部まで追求したキーボードになっています。

HHKB Professional HYBRID Type-Sの良くないところ

MacとWindowsを切替えて同時利用するのに不向き

Mac/Windowsどちらを使うのにも便利なHHKB Professional HYBRID Type-Sですが、MacとWindowsを切り替えながら同時に使うには不向きです。

タイピングなど単純なキー入力は問題ないのですが、全角半角キーやWindowsキーなどのMac/Windowsそれぞれに固有な特殊なキーが入力できないのです。

私の場合、自宅ではMac Book Proを使っており、どうしてもWindowsにしかないソフトを使う時にはSurface GOを使って補完しているのですが、ウィンドウズキーを多用するため、Windows/Macの同時利用には不向きです。

キー操作1つ(Fn+Ctrl+[Bluetooth:数字1〜4、USB:数字の0])であらかじめ設定したデバイスに接続することができると書いたのですが、Mac用のキー配置とWindows用のキー配置の切替には、キーボード裏にあるDIPスイッチの1番スイッチを物理的に切り替えなければならないからです。

物理スイッチ(DIPスイッチ)は仕様が古い?

この手順が煩わしく、Windows/Macの切替に次の手順を踏む必要があります。
 1.キーボードの電源をオフにする
 2.DIPスイッチのフタを開ける
 3.DIPスイッチの1番スイッチを切り替える(細かい作業)
 4.DIPスイッチのフタを閉める
 5.キーボードの電源をオフにする

帰宅したらWindowsからMac用にDIPスイッチを切り替えるのが日課です。出社する時、また切戻さなくてはなりません。
これがやや面倒ですが、まぁ許容範囲内です。もしWindows/Macを同時に使えると思って購入した人はがっかりしてしまうと思うので、この点は注意してください(あまりいないとは思いますが。。。)。

HHKBのDIPスイッチとは?

DIPスイッチではこの他に、ControlやWindowsキーなどのキーの配列を変更することができます。

Happy Hacking Keyboard Professional JP 背面図

DIP SW キー 機能
OFF ON
SW1 Windowsモード Macintoshモード
SW2 [Control] Ctrl 英数
左[Fn] Fn Ctrl
SW3 [BS] BS Del
SW4 [↑] Shift
[↓]
[←] Del
[→] Ctrl
SW5 左[◇] Alt
左[Alt] Alt
SW6 通常モード 省電力モード

出典:PFU – HHKB背面スイッチの説明 

 
一方、現在は製造元から「HHKBキー配列切替ツール」というソフトウェアが提供されているため、これらのキー配列の変更は物理スイッチではなくソフトウェアで切り替えることができます。
また配列切替ツールで変更したキー配列設定は、パソコン側ではなくHHKB本体に記録することができるため、環境を選びません(現在、Windowsのみ対応)。

個別のキー配列だけでなく、Mac用のキー配置とWindows用のキー配置の切替もソフトウェアでできるようにして欲しいですね。

今回は以上です。参考になりましたら幸いです。

製品仕様
Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨

 
望み得る機能をすべて備えたフラッグシップ
Bluetooth接続とUSB接続(Type-C)、キーマップ変更機能、Speed(高速タイピング性)とSilent(静粛性)に優れる「Type-S」のキー構造。伝統の上にいくつもの革新を重ね、現代ITシーンにおけるあらゆる局面に難なく対応するフラッグシップモデルです。

型名 PD-KB820BS
インタフェース Bluetooth Ver4.2LE Class2、USB Type-C(Type-C – Type-Aケーブル付属なし)
無線操作距離 最大10m
カスタマイズ機能 DIPスイッチ、キーマップ変更機能(注1)
キー仕様 静電容量無接点方式、押下圧45g、3.8mmストローク、シリンドリカルステップスカルプチャ、
キーピッチ19.05mm
キー数 69個
サイズ(mm) W 294×D 120×H 40 (キートップ上面まで)
重さ 540g (電池含まず)
電源 単3形乾電池×2本、USBコネクターからの給電
動作時間 アルカリ乾電池使用時の目安:約3カ月(当社環境でのテスト値であり、保証値ではありません)
サポートOS Bluetooth接続 Windows 8.1 / Windows 10、macOS 10.15以降(注2)
Android 4.4以降、iOS 11.4以降、iPadOS 13.0以降
USB接続 Windows 7 / Windows 8.1 / Windows 10、macOS 10.12以降

出典:PFUダイレクト(Amazon内)