金融業界ランキング2020【売上・年収・社員評価】

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こんにちは。

リバー』という言葉を知っていますか?

利子のことです。

嫌われ者がリッチである理由

嫌われ者がリッチである理由

イスラム世界では、リバー(利子)が禁止されています。

実はイスラム教だけはありません。
かつてはユダヤ教やキリスト教も、利子の徴収は原則禁止でした。

ただし例外はありました。ユダヤ教では、異教徒から利子を徴収することは禁じられていませんでした。

当時のユダヤ人はヨーロッパ各国で弾圧を受けていたため仕事に就けず、忌み嫌われる職業である金貸しになる人がたくさんいました。

ユダヤ人は自分たちの国を持つ代わりに、世界中に離散したユダヤ人同士のネットワークを持っていました。

そしてユダヤ人は原始的な金貸しから貿易の決済、保険、証券、銀行と金融を発達させ、現代の金融システムの基礎を築きました

ドイツ ユダヤ人隔離居住区の出身で、銀行家として成功を収めたマイアー・アムシェル・ロートシルトのロスチャイルド家はその代表例です。

ただし、これはユダヤ系の人々に限られた物語ではありません。金貸しはいつのどこの世界でも嫌われやすく、リッチです。

本記事の内容

【就活のためのざっくり理解】金融業界とは

続いて、現代日本の金融業界の話です。

金融業界は主に銀行、証券、保険の3分野からなる業界です。

近年の特徴として、技術革新と規制緩和が続いていることが挙げられます。

  • 3分野の融合
  • 価格の自由化
  • 技術革新による変化

3分野の融合

以前は明確に分かれていた銀行・証券・保険の3分野は、規制緩和により融合・統合が進んでいます。また異業種からの参入が相次いでいるのも特徴です。

  • [銀行&証券] SMBC(三井住友銀行)傘下のSMBC日興証券
  • [証券&銀行] 野村證券傘下の野村信託銀行
  • [異業種]    スーパーから参入したイオン銀行、コンビニからのセブン銀行

価格の自由化

金利や手数料が自由化され、価格競争が進んでいます。対面での業務がネットに置き換わることで、大幅に手数料を抑えることができるため、ネット銀行・ネット証券を中心に価格競争が激化しています。

金融機関による価格の自由化の例

金融機関による価格の自由化の例1
金融機関による価格の自由化の例2

技術革新による変化

これまでの20年〜30年の間、会社を裏で支えるシステムの技術革新が続いてきました。近年はFintechと呼ばれる技術革新によって様々なWEBサービスが生まれ、技術革新が会社の存亡を欠けた経営課題になってきています。

技術革新による変化

出典:FinTechカオスマップ 

 

【就職&転職に】3つの視点で金融業界に属する会社を評価します

3つの視点で金融業界に属する会社を評価します

本記事では以下の3つの観点で評価し、ランキング形式で金融業界を見ていきたいと思います。

  • 1. 会社の安定性
  • 2. 社員の平均年収
  • 3. 社員による自社評価

会社の安定性

金融業界は動かせるお金の規模のビジネスと言えます。地銀再編でも顕著になっているように、会社の安定性はその資金力によって見ることができます。

売上規模をベースに、会社の安定性をランキングにします。

社員の平均年収

金融業界に限らず、働くとして次に気になるのは給料、すなわち社員の平均年収ではないでしょうか。

当然給料が高いに越したことはないですし、人材にお金を投資する企業の方が価値のある仕事ができるのが一般的だからです。

シンプルに社員の平均年収をランキングにします。

社員による評価

最後にOpenWorkに投稿された社員による自社の評価を見ていきます。

実際に働いている人の統計的な評価というのは、かなり有効な指標だと思いますので、ぜひ参考にして見てください。

1.会社の安定性

会社の安定性

[直近決算での黒字を条件に、売上規模でランキング。カッコ内は社員数]

  • : 日本郵政127750億円 (245922人)
  •  2位: ソフトバンクグループ96022.4億円 (76866人)
  •  3位: ソニー86656.9億円 (114400人)
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  •  4位: 第一生命ホールディングス71840.9億円 (62938人)
  •  5位: 三菱UFJフィナンシャル・グループ66974億円 (119390人)
  •  6位: 三井住友フィナンシャルグループ57353.1億円 (86659人)
  •  7位: MS&ADインシュアランスグループホールディングス55004.4億円 (41467人)
  •  8位: 東京海上ホールディングス54767.2億円 (40848人)
  •  9位: みずほフィナンシャルグループ39256.5億円 (59132人)
  • 10位: SOMPOホールディングス36430.4億円 (49387人)
  • 11位: オリックス24348.6億円 (32411人)
  • 12位: ゆうちょ銀行18454.1億円 (12821人)
  • 13位: 野村ホールディングス18351.2億円 (27864人)
  • 14位: 三井住友トラスト・ホールディングス14679.2億円 (21498人)
  • 15位: 東京センチュリー10676.1億円 (7016人)
  • 16位: 三菱UFJリース8642.24億円 (3217人)
  • 17位: りそなホールディングス8607.06億円 (21600人)
  • 18位: 芙蓉総合リース6181.19億円 (1960人)
  • 19位: みずほリース(旧:興銀リース)3848.93億円 (1627人)
  • 20位: 新生銀行3722.43億円 (5179人)
  • 21位: クレディセゾン3718.42億円 (5584人)
  • 22位: アコム2770.69億円 (6623人)
  • 23位: オリエントコーポレーション2333.69億円 (4685人)
  • 24位: NECキャピタルソリューション2041.31億円 (767人)
  • 25位: あおぞら銀行1601.36億円 (2193人)
  • 26位: セブン銀行1472.88億円 (657人)

2.社員の平均年収

社員の平均年収

[平均年収は社員の平均年齢に大きく影響を受けるためカッコ内に平均年齢を記載しています]

  • : 野村ホールディングス1384.0万円 (43.8歳)
  •  2位: 東京海上ホールディングス1338.4万円 (43.5歳)
  •  3位: 三井住友トラスト・ホールディングス1303.7万円 (50.1歳)
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  •  4位: ソフトバンクグループ1253.4万円 (41.5歳)
  •  5位: 三井住友フィナンシャルグループ1155.1万円 (39.3歳)
  •  6位: SOMPOホールディングス1152.7万円 (43.4歳)
  •  7位: 三菱UFJフィナンシャル・グループ1067.5万円 (42.1歳)
  •  8位: MS&ADインシュアランスグループホールディングス1053.4万円 (47.5歳)
  •  9位: ソニー1051.0万円 (42.4歳)
  • 10位: 第一生命ホールディングス950.8万円 (41.9歳)
  • 11位: みずほフィナンシャルグループ911.1万円 (41.1歳)
  • 12位: りそなホールディングス891.7万円 (45.9歳)
  • 13位: オリックス880.0万円 (42.4歳)
  • 14位: 芙蓉総合リース867.0万円 (41.0歳)
  • 15位: 東京センチュリー836.3万円 (43.0歳)
  • 16位: あおぞら銀行803.7万円 (42.8歳)
  • 17位: 三菱UFJリース786.2万円 (37.0歳)
  • 18位: NECキャピタルソリューション781.8万円 (42.0歳)
  • 19位: 日本郵政780.5万円 (43.9歳)
  • 20位: 新生銀行767.7万円 (42.0歳)
  • 21位: みずほリース(旧:興銀リース)751.2万円 (43.0歳)
  • 22位: セブン銀行678.8万円 (42.9歳)
  • 23位: ゆうちょ銀行669.9万円 (42.8歳)
  • 24位: アコム602.3万円 (40.4歳)
  • 25位: オリエントコーポレーション596.5万円 (41.4歳)
  • 26位: クレディセゾン518.5万円 (39.5歳)

3.社員による自社評価

社員による自社評価

[OpenWorkに投稿された社員による評価の統計値]

  • : 東京海上日動火災保険4.13
  •  2位: ソニー4.01
  •  3位: オリックス3.86
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  •  4位: 野村證券3.85
  •  5位: ソフトバンク3.80
  •  6位: 大和証券3.76
  •  7位: 三井住友銀行3.65
  •  8位: 野村ホールディングス3.51
  •  9位: 損害保険ジャパン日本興亜3.34
  • 10位: 三菱UFJ銀行3.34
  • 11位: アコム3.33
  • 12位: 三井住友フィナンシャルグループ3.30
  • 13位: 第一生命保険3.29
  • 14位: みずほ信託銀行3.26
  • 15位: NECキャピタルソリューション3.25
  • 16位: 第一生命ホールディングス3.25
  • 17位: 芙蓉総合リース3.24
  • 18位: りそなホールディングス3.24
  • 19位: 三菱UFJリース3.23
  • 20位: クレディセゾン3.23
  • 21位: 三菱UFJフィナンシャル・グループ3.22
  • 22位: 新生銀行3.21
  • 23位: みずほフィナンシャルグループ3.18
  • 24位: みずほ銀行3.17
  • 25位: 三井住友海上火災保険3.17
  • 26位: みずほリース3.13
  • 27位: 東京海上ホールディングス3.09
  • 28位: あおぞら銀行3.09
  • 29位: SOMPOホールディングス3.07
  • 30位: 三井住友トラスト・ホールディングス3.00
  • 31位: オリエントコーポレーション2.95
  • 32位: 東京センチュリー2.90
  • 33位: 日本郵政2.86
  • 34位: ゆうちょ銀行2.85
  • 35位: セブン銀行2.85

個別企業の解説

東京海上日動火災保険

以前より根強い人気を誇り、インターンシップにも定評がある東京海上日動火災保険。自由な雰囲気で働きやすく、給料水準も非常に高いのが特徴です。

マイナス金利などの影響もある中、直近でも良い業績を残しています。

三井住友銀行

メガバンクの一角として日本を代表する銀行です。直近の業績はメガバンクの中でも頭1つ良いです。

一方、低金利や技術革新などの時代背景から、社内改革の真っ最中でもあります。

具体的にはAI(人工知能)やブロックチェーンなどの新たなテクノロジーの活用だけでなく、テクノロジーによって金融業の壁を乗り越えようとさえしているようです。

金融機関が大きな変革が求められる中、どのような舵取りが行われるのか。メガバンクの行末は不透明感も強いですが、大きなお金が動かせるため非常に魅力的な会社でもあります。

ソフトバンク

ソフトバンクグループ傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンドは、10兆円という超大型の投資ファンドです。

携帯電話事業が本業のソフトバンクですが、その実は投資会社と言って良いでしょう。

投資業務に興味のある方ならば魅力的な就職先の一つではないでしょうか。

日本郵政

日本郵便・ゆうちょ銀行・かんぽ生命を傘下に持つ国内最大の金融機関です。

ゆうちょ銀行・かんぽ生命に利益を依存している一方で、郵便局と局員のコスト削減が急務となっています。

» 参考:NYSE Euronext, Inc

今回は以上です。参考になりましたら幸いです。