【納得】ランチェスターで見えた外食産業の意外なプレイヤーとは

ランチェスター戦略

本記事の内容

外食産業でランチェスター戦略を用いた市場分析をしてみたいと思います。手順は以下の通りです。

  • ①市場規模を測る
  • ②市場における強者のマーケットシェアを分析する

それでは早速やってみましょう。

外食産業をランチェスター分析する

①市場規模を測る

外食産業という戦場に対して、強者と弱者がどのように戦っているか考えてみたいと思います。マーケット全体の規模はどのくらいでしょう。

外食産業全体の市場規模は25兆6561億円。

国民一人当たり年間20万円ほど外食で消費していることがわかります。とても大きな市場ですね。

②市場における強者のマーケットシェアを分析する

次に外食産業の強者を確認しておきます。

外食上場企業ラインキングによると、トップはゼンショーホールディングス。すき家、なか卯、ココス、エルトリートとブランドは多彩です。すき家やなか卯は専門店っぽいですが、実は牛丼以外のメニューが豊富です。

売り上げは右肩上がりですね。2018年3月期の決算報告では、年間5791億円となっています。

しかし、外食産業全体の市場規模に対して、強者であるゼンショーホールディングスのマーケットシェアは2%に過ぎません。これは何を意味していると思いますか?

【結論】外食産業という市場で戦っているプレイヤーはいない

トップ企業でさえシェアが2%しかないということは何を示しているのでしょう?ランチェスター戦略では、マーケットシェア3%が市場参入時の目標数値ですから、この値ではトップ企業でも外食産業に市場参入すらできていないということになります。

つまりランチェスター分析の結果、外食産業という市場で戦っているプレイヤーはいないということがわかります。

私達利用者や投資家などは「外食産業」と呼びますが、外食を扱っている経営者さんたちは決して外食産業で戦うという意識で経営していません。

例えばカレーやラーメンなどの商品で戦場を絞り込んでいるし、店舗の地域でも戦場を絞っているはずなのです。こうした商品や店舗の絞り込みをせず、総合格闘技のように戦う企業はいないということです。

ただし将来はわかりません。実際店舗の絞り込みをせずに全国展開しているチェーン店はいくらでもありますし、家庭料理よりも高い品質と低コストを実現するようなテクノロジーがイノベーションによって生まれてもおかしくはないのです。

現時点ではそれを実現して外食産業でシェアを獲得した企業はないということです。

外食で起業して生き残るには?

では切り口を変えて、もし自分が起業するとしたら、どのようなスタイルで参入するでしょうか。

地域と商品を徹底的に絞り込むと、ラーメンやカレーなどの専門店で地域ナンバーワンを目指せば戦えるということになるのでしょう。

日本全国には実に32,000件ものラーメン屋があります。その中で、「今日はラーメンが食べたいからあの店に行こう」とその地域で思われるお店になれば、生き残ることができるのです。

また、ラーメンにも様々な種類がありますね、豚骨、醤油、みそに魚介。ラーメン、つけ麺、油そば。こうした様々なメニューを網羅するよりも、「魚介ならあのお店」とか「油そばならあのお店」とお客様に思ってもらった方が狭い分野であってもナンバーワンになることができ、生き残れる可能性が高まるのです。

ランチェスター分析をすれば、メニューばかり増やしたり、店舗ばかり増やすと言った無駄な経営努力をすることなく結果にコミットできます。詳しくは以下の記事も参考にしていただけますと幸いです。